30代出産女性「不妊治療受けた」13%

不妊治療を受ける女性が増えている。日本経済新聞社が、2006年に出産した30代女性を対象に5月下旬に実施した調査で、「不妊治療を受けていた」との答えが13.8%あった。少子化対策として不妊治療費の負担軽減が必要と指摘する声も43.8%に上った。出産数の過半数を占める30代女性の間で、不妊治療に抵抗感が薄れ、期待が大きいことがわかった。

 調査は06年の合計特殊出生率が1.32と、6年ぶりに回復したことをきっかけに実施した。妻の受診率13.8%に対し、「夫が受けていた」と回答したのは3.5%だった。不妊治療を受けた回答者のうち、勤務先企業や自治体の助成制度を利用したのは15.1%にとどまった。

岡山中で百日ぜき

 岡山市は7日、私立岡山中学校(岡山市箕島、458人)の生徒15人が百日ぜきに感染した疑いがあると発表した。同校は同日から9日まで3日間、臨時休校する。岡山県によると、県内で百日ぜきのため学校や学級を閉鎖したという報告は資料の残る1999年以降、ないという。

 同校などによると、15人はすべて男子生徒で内訳は1年11人、2年3人、3年1人。4日からせきや発熱などを訴え、欠席者や早退者が出たため、学校医に受診させた。検査結果は出ていないが、せきが長く続いたことなどから百日ぜきの疑いがあると判断し、休校を決めたという。

 15人のうち13人は学生寮から通学しているため、寮を利用する中学生は帰宅させた。併設している高校では症状が出ていないため、通常通り授業を行っている。

出生率1.3台を回復・昨年、6年ぶり上昇

2006年の合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産むと推定される子供の数)が6年ぶりに上昇し、1.3台に回復したことが29日明らかになった。景気回復による雇用改善で、1971―74年生まれの団塊ジュニア世代を中心に結婚・出産が増えたのが主因。ただ出生率の上昇基調が今後も続くかどうかは未知数で、少子化対策や成長力引き上げに向けた政策努力は必要になりそうだ。

 厚生労働省は06年の出生率を6月上旬に発表する予定。05年の出生率は過去最低の1.26だったが、06年は0.05ポイント上昇し1.31になったもようだ。これは02年(1.32)以来の高い水準になる。