子ども・高齢者は「×」…こんにゃくゼリーに警告マーク

20070920.jpgこんにゃく入りゼリーをのどに詰まらせて窒息死する事故が起きている問題で、メーカーなどでつくる業界団体は20日、子どもや高齢者に「食べないで」と警告する統一マークを作成した。

 商品袋の前面に印刷するなどして、事故の再発を防ぎたい考えだ。

 警告表示は、こんにゃく入りゼリーのメーカーが加盟する全日本菓子協会と全国菓子工業組合連合会、全国こんにゃく協同組合連合会などが、自主的な事故防止策として取り組んできた。

 表示は、一口サイズのこんにゃく入りゼリーが対象。食べてはいけないことを強調するために、口元を×の形にした高齢者と子どもの顔を描いた。商品袋の前面に表示する。大きさは縦2センチ、横3センチ以上と取り決めた。

 さらに、袋の裏側にも「のどに詰まった場合は、うつぶせにして背中をたたいて、はき出させる」などの文言を赤枠で囲むなど、目立たせて表示する。

 三つの業界団体の加盟メーカーは来年1月末までに表示。未加盟のメーカーや輸入業者にも表示を促す。

 国民生活センターによると、こんにゃく入りゼリーをのどに詰まらせたことによる死亡事故の判明件数は1995年以降で計14件。このうち7歳以下が8件、65歳以上が5件を占めた。

 各メーカーでは、これまでもゼリーの硬さや容器の形状を変えるなどの対策を講じてきた。しかし、事故が続いていることから、「食べないで」との警告表示に踏み切った。

 国民生活センターでは、「摂取量やアレルギーでの注意表記をのぞけば、食品に『食べないで』という警告表示は珍しいのでは」としている。

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