低体脂肪率、ビタミンD不足 卵子減少に影響か

体脂肪率が低かったりビタミンDが不足したりしている女性は、若いうちに卵子の数が減少する傾向があり、将来、不妊につながる可能性があることが順天堂大学などの研究グループの調査で分かりました。
卵子は、年齢を重ねるとともに減り続けますが、その早さは人それぞれで、なかには30歳前後でなくなる女性もいて不妊の原因の一つになっています。
順天堂大学などの研究グループは、20代と30代の100人の女性を対象に、卵子の残りの数を推定できるとされるホルモンの量と、生活習慣や食生活などおよそ600項目との関連を調べました。
その結果、卵子の残りの数が40代と同じくらい少なくなっていると推定された女性は、20代の場合は、体脂肪率の平均が22.6%とそのほかの女性の平均より4%低くなっていたほか、30代は、血液中のビタミンDが不足状態だったことが分かりました。
研究グループは、体脂肪率の低下やビタミンDの不足が、若いうちに卵子を減少させる可能性があるとみて、さらに大規模な調査を行うことにしています。
同じような研究結果は、去年アメリカでも報告されているということです。
順天堂大学の佐藤雄一医師は「若い女性はきれいになりたいと極度に痩せようとしたり美白を求めたりする傾向が強いが、不妊にならないためには、適度な体重を保つとともに、ビタミンDを体内で作るため毎日少しずつ日光を浴びることも大切だ」と話しています。

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