不妊症について

ここに書かれているのは西洋医学にもとづいて書かれています、東洋医学には当てはまらないこともあります。

○2年以上妊娠しないとよばれる、2年以内に90%が妊娠、10%が不妊。

○基礎体温をつけて排卵日を予測する。
 月経開始後、約2週間は低温相で、月経1日目から数えて14日目頃に排卵があれば、その後、高温相(低温相より0.3度以上
 高くなる)が約10〜14日間続きます、妊娠しなければ体温は下がり、月経となります。
 基礎体温表の低温相の最後の日、前後の数日間に排卵されているはずですからその3日間くらい性交してみましょう。

○不妊症と年齢との関係
 15〜24歳で結婚した女性の4% 25〜34歳で13%が不妊。
 そして年齢が上がるにつれて流産の可能性も高くなっていく。

○不妊の原因とは
 電磁波、特にIHクッキングヒーター、パソコン、自動車、電子レンジは気をつけねばならない
 女性の高学歴化や社会進出が進んで結婚する年齢が上昇している。
 ストレスが原因で性欲の減退
 環境ホルモンなどの影響で精子の減少
 WHOの調査によると、女性が41%、男性24%、両方に24%、原因不明が11%

○精子の長さは0.05mmくらいで卵管膨大部まで到達時間は30〜60分で数も10匹?程度と考えられている。
本当かな?私はもっと到達してると考えています。

○女性側の原因は

 排卵障害

  基礎体温が2相性になっていれば正常ですが、1相性もしくはバラバラである場合、排卵が起きてない可能性がある。
  又、2相性になっていても排卵されてない場合もある。
  無排卵:卵胞がきちんと育っていない
  遅延排卵:排卵するまでの日数が通常よりも長い
  多嚢胞性卵巣症候群:沢山の小さな卵胞があるのにどれも排卵しない。

○主な原因

 ホルモン異常

  FSHの分泌量が少ない(FSHは卵胞刺激ホルモン)FSHは下垂体から排出され、卵胞を成熟させなさいという命令を卵巣にだす。
  LHが低い(LHは黄体ホルモン)エストロゲンが卵胞から分泌されると視床下部は排卵を促すように下垂体へ指示を出す。
  下垂体からLHを分泌します、そして卵巣に働きかけて排卵の引き金ととなる。
  プロラクチンの値が高い(乳汁分泌ホルモン)下垂体から乳腺に作用して乳汁の分泌を促します、授乳期でないのに高すぎると排卵は抑制されてしまいます。
  過度のストレスやダイエット
   下垂体からのホルモン分泌異常を起こす
  甲状腺機能亢進症、低下症
   亢進すると排卵が困難になることがある、低下すると基礎代謝が低下し、ホルモンバランスが崩れる。

 卵巣機能の低下

  生殖年齢にあるにもかかわらず卵巣の機能が低下している場合がある←原因不明
  ターナー症候群(先天的な染色体異常)卵巣自体が生まれつき萎縮している。
  手術や放射線

 多嚢胞性卵巣症候群

  卵巣の表面をおおう皮膜が固く卵胞が大きくなっても破れにくいために排卵が起こりにくくなる
  月経不順、LH高値、肥満、多毛、男性ホルモン高値

○卵管障害  不妊症全体の30%

 感染症による炎症

  細菌やウイルスなどの感染により卵管が炎症を起こしたもの
  炎症が起きると癒着してかさぶた状になり、子宮や卵管内に感染が起こり、癒着が起きると卵管を詰まらせる原因になる。
  クラミジア感染症:日本女性の10%〜20%感染している、感染していても自覚症状がほとんどないのでわかりにくい、
           治療は夫婦でしなければならない

 子宮内膜症
  子宮内膜症によっては卵管周囲に炎症を引き起こし、その炎症によって癒着を起こす。

 その他
  過去の手術などで他臓器や腹膜に癒着している場合がある。
  ストレスにより卵管が収縮することがある。

○子宮の病気や異常

 子宮内膜症
  子宮内以外の腹腔内や子宮頚管、卵管などに飛び火して増殖を起こしたり、卵巣内にチョコレート嚢腫を形成することがある。
  本来あるべき場所でないところに子宮の内膜が増殖しており、炎症や癒着がみられる。
  症状としては、激しい生理痛、月経過多、性交痛など

 性行為感染症
  クラミジア感染症
  淋病:おりものが増えたりかゆみの症状がある。
  子宮筋腫、ポリープ
  子宮腺筋症:子宮の筋肉の組織部分に子宮内膜が入り込み増殖するもの。
  子宮奇形:重複子宮、中隔子宮、双角子宮

 その他
  抗精子抗体:精子を異物ととらえ抗体を作る
  心因性の不妊症
   心の緊張が身体を緊張させホルモンの分泌を抑制したり、排卵に異常をきたしたり、卵管の通りを悪くする。

○男性不妊症

機能障害
特発性造精機能障害
 原因がよくわかっていない、男性不妊症の中で60%

精索静脈瘤
 精索静脈が陰嚢部で拡張した状態で男性不妊症の中で、約30〜40%、陰嚢の左側にみられる。
 精巣の近くで静脈がこぶ状に膨れる状態、血液がうったいして温度が上昇し、精巣に対して悪影響がある、治療には手術が効果的。

染色体異常
 一般男性の約10〜20倍見つかると言われている。
 クラインフェルター症候群で殆どの場合は無精子症となる。

ムンプス精巣炎
 おたふく風邪による精巣炎、思春期以降にかかると約30%で精巣炎を併発する、造精機能に障害を起こします。

放射線
 放射線被爆による造精機能障害、特に癌の治療の場合には注意が必要、治療開始前の精子凍結保存
などの対処が必要

癌科学療法剤
 抗癌剤による造精機能障害、治療開始前の精子凍結保存が必要

発熱
 造精機能の一時的な低下をきたすことがある、精子形成に要する期間でである76日を過ぎると元に戻る

停留精巣
 精巣が陰嚢内にない状態、精巣が体温と同じであれば造精機能に障害が起きる、2歳までに手術し正常な部位に固定する

精子機能障害
 造精機能は正常なのに精子そのものの機能が障害されるもの。
 前立腺炎や精巣上体などの炎症で精液中に白血球が多い場合に精子の運動能力を低下させたり、精子そのものを異物として認識し、精子を攻撃する抗体が出来る、人工授精や体外受精の治療が必要。

○精子の輸送路の異常

精管欠損症
 先天的に精管欠損している

鼠径ヘルニア手術後
 手術が原因で精管が閉塞してしまう場合がある

精巣上体炎、精管炎
 淋菌やクラミジアによる性感染症などにかかって炎症を起こし精巣上体管や精管が閉塞するもの

射精管閉塞
 何らかの原因で射精管が閉塞し、精嚢液も精子も射出されないもの

○精液の異常
 精液は2?6mlの白色?黄白色で粘性のある液で弱アルカリ性

血精液症
 精液に血液が混じる状態、精嚢、前立腺からの炎症によるもの

膿精液症
 前立腺炎や精嚢炎、精巣状態炎など感染を起こすと精液中に白血球が沢山入り精子の運動能を低下させる
精液が少ない
 2ml以下の場合

○射精の異常

逆行性射精
 射精時に精液が膀胱に逆流してしまい、正常な射精が起こらないもの
 脊髄疾患、糖尿病性神経障害、腹部手術による神経損傷
 亢うつ剤、向精神病薬、降圧剤などの副作用

勃起障害
 器質性のものと機能性のものがある、機能性のものは心因性によるもの。

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