鍼治療とストレス緩和

米国生殖医学会議が、体外受精を受ける女性が感じるストレスと鍼治療の相関関係に関して臨床試験を行ったところ、体外受精の際、合わせて鍼治療を受けると不妊治療によるストレスが緩和すると判明した。

体外受精患者87名を対象に、被験者を体外受精と合わせて鍼治療を全く受けていない女性、一度のみ受けた女性、1ヶ月以上に亘り何度も鍼治療を受けた女性に分類して比較実験を行った。
米国生殖医学会議によると、受精卵移植を行う1ヶ月以上前より繰り返し鍼治療を続けた女性は、明らかにストレスが軽減したという。
一方、受精卵移植の当日に一度のみ鍼治療を受けた女性は、ストレスが増加した。また、一度のみ鍼治療を受けた女性と全く受けていない女性のストレス度合いには大差がないと分かった。
臨床試験結果より、専門家らは、鍼治療に体外受精におけるストレスを緩和する効果があると断言している。
鍼治療はストレス緩和だけでなく、睡眠の質を向上すると分かっている。
鍼治療は不妊治療における妊娠確率を高めるとも言われている。
鍼治療により、子宮の血流が増加するため子宮内膜症の改善が期待でき、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)に悩む女性の排卵を改善する効果があるという。
専門家らは、鍼治療とストレス緩和の関係性について、更なる研究が必要であると考えている。

http://www.healthcmi.com/Acupuncture-Continuing-Education-News/1447-acupuncture-reduces-stress-for-ivf-fertility-treatment

http://www.fertstert.org/article/S0015-0282%2814%2902492-3/fulltext

http://infertility.about.com/od/alternativetreatments/f/how_acupuncture.htm

なお2013年に米国生殖医学会議の自然妊娠の公式見解が出ています。

妊娠しやすい時期は排卵の4日前〜排卵前日の4日間(排卵日と排卵5日前は同等に低い)
この時期の頻回の性交が妊娠率増加につながる。
特定の日のみの性交、体位や性交後の安静は妊娠率に影響しない。
性交が頻繁でない場合には、尿中のLHサージ検出が有効かもしれない。
35歳以上の女性は6ヶ月トライして妊娠しなかった場合に専門家を受診すべきである。

妊娠率に悪影響の生活習慣
肥満(BMI>35で妊娠までの期間が2倍になる)
痩せ(BMI<19で妊娠までの期間が4倍になる)
タバコ(不妊症の確率が1.6倍になる)
アルコール(1日2単位以上で、不妊症の確率が1.6倍になる)
カフェイン(1日250mg以上で、妊娠率が0.55倍になる)
不法薬物(不妊症の確率が1.7倍になる)
毒物(不妊症の確率が1.4倍になる)

尿中のLHサージ検出:陽性に出てから2日以内のいつでも排卵し得る、偽陽性(間違ってプラスに出てしまう)は7%
タバコ:受動喫煙でも同様
アルコール:缶ビールや缶酎ハイ500mL1缶=1単位
カフェイン:コーヒー1杯=100mg

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