精子は回転しながら前進

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ドリルのように回転しながら前進する物体。
これは、ヒトの精子が泳ぐ様子を再現したアニメーションだといいます。
イギリスのブリストル大学などの研究チームが発表しました。

これまで、300年以上に渡って、
精子は「水の中のうなぎ」のように、
左右にしっぽ(べん毛)を振りながら前進すると思われてきましたが、
研究チームはそれを「錯覚だ」と指摘。

実際に精子の動きを3Dで捉えると、
コルクの栓抜きのように回転していることがわかったということです。

研究チームは、精子の観察に、
オリンパスの顕微鏡と
日本のナックイメージテクノロジー社のハイスピードカメラを使用。

精子を載せたステージを超高速で上下に振動させながら撮影することで、
精子が動く様子を3次元的にスキャンすることができたということです。

研究チームは、
「不妊症の半数以上は、男性側に要因があるので、
ヒトの精子のしっぽ部分を理解することは、
将来的に、不健康な精子を特定するための診断ツールを
開発するための基礎となる」
とコメントしています。

受精卵を活性化させる新たな精子ファクターを発見

国立成育医療研究センターは1月15日、精子の中にある「クエン酸合成酵素」が受精卵を活性化させる精子ファクターとなることをマウスによる研究で明らかにし、クエン酸合成酵素の働きが年齢とともに弱まりクエン酸を合成できなくなることで、男性不妊を発症する可能性があることがわかったと発表した。この研究は、同センターの康宇鎭研究員、宮戸健二室長らの生殖研究グループによるもの。研究成果は、米国の病理学会誌「Laboratory Investigation」に掲載された。

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