肉の種類と体外受精成功率

女性側が不妊治療を受けている場合、体外受精成功率は、男性が摂取した肉の種類に影響を受けることが判明した。
因果関係は証明されていないものの、鶏肉など家禽類の肉を多く摂取する男性は、加工肉(ベーコン、ソーセージ、缶詰など)を多く摂取する男性と比べ、体外受精成功率は高くなったという。
ハーバード・メディカルスクールのウェイ・シア(Wei Xia)教授が率いる研究チームは、不妊治療を受けるカップルのうち男性141人を対象に、肉の種類や摂取量と体外受精成功率の因果関係に関する臨床試験を行った。
試験結果より、鶏肉を多く摂取した男性のほうが、体外受精成功率は13%高くなったという(鶏肉を多く摂取した男性の成功率78%、加工肉を多く摂取した男性の成功率65%)。
また、顕微受精を除く体外受精成功率は、鶏肉を多く摂取した男性のほうが28%高くなった(鶏肉を多く摂取した男性の成功率82%、加工肉を多く摂取した男性の成功率54%)。
しかしながら、研究チームは肉の総摂取量と体外受精の成功率に関連性は確認できないと報告している。
一方、他の専門家は、男性が摂取した肉の種類や摂取量と体外受精成功率に因果関係があると考えている。
鶏肉を多く摂取した男性は、加工肉を多く摂取する男性より食生活が健康的となり、体外受精の結果に繋がると理由付けている。

http://www.empr.com/medical-news/meat-intake-ivf/article/431500/

http://www.13wmaz.com/story/news/health/2015/08/06/processed-meats-may-affect-male-fertility-study-shows/31211931/

甲状腺ホルモン不足、ADHDと関連か?

妊娠初期の母親の甲状腺ホルモンの血液中の値が低いと、生まれてくる子どもの注意欠如・多動症(ADHD)の症状と関連していると分かった。
オランダ、エラスムス・メディカル・センターのT・モデスト氏らの研究グループが、小児科分野の国際誌ジャマ(JAMA)ペディアトリクス誌において2015年7月6日に報告している。
妊娠中の母親の甲状腺ホルモン不足は、子どもの認知発達に影響を及ぼす可能性がある。しかし、出生前の甲状腺ホルモン不足が子どもの行動に及ぼす影響については、あまり研究が行われていなかったと研究グループは説明している。
研究グループは、妊娠初期に母親が中度の甲状腺ホルモン不足だった場合、子どもの注意欠如・多動症と関連があるかについて検証した。
この研究は、オランダの出生コホート研究「ジェネレーションR」内で行われ、2002年4月1日から2006年1月31日に生まれた子どもを青年期まで追跡した。母親の甲状腺値に関するデータがある親子4997組のうち、77.5%にあたる3873組を対象として詳しく調べた。
母親の低甲状腺ホルモン値(甲状腺刺激ホルモン、遊離サイロキシン、甲状腺ベルオキシダーゼ抗体)を、平均妊娠13.6週で測った。子どもの注意欠如・多動症の症状は、「コナーズ評価尺度」と呼ばれる方法で8歳時点に評価した。
性別、民族、母体年齢、妊娠に関する教育レベル、収入といった子どもと母親の条件で調整した上で分析した結果、妊娠初期の母親の低甲状腺ホルモン血症は、子どもが8歳時点での注意欠如・多動症の高スコアと関連していた。
注意欠如・多動症の傾向を示すスコアが7%高まるという結果。
この結果は、甲状腺ペルオキシダーゼ抗体値が高い女性を除いてもほとんど変わらなかった。子どものIQと一緒に存在しているならば自閉症症状で調整すると、関連性は弱まった。
子宮内で受けた影響が神経の発達に関係する可能性はある。

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26146876

抗うつ剤で出生異常リスクが微増

ウォールストリートジャーナルの記事から引用
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一部の抗うつ剤を服用する妊婦は服用しない妊婦と比べ新生児の出生異常のリスクがやや高まることが8日に英医学誌BMJに掲載された大規模な調査結果で明らかになった。
 この調査は、妊娠の前月と妊娠の第1期(最初の3カ月)に服用した抗うつ剤「プロザック」(一般名:フルオキセチン)と「パキシル」(一般名:パロキセチン)と一部の出生異常との関連性を突き止めた。
 ただ、この関連性は別の抗うつ剤の「ゾロフト」(一般名:セルトラリン)、「セレクサ」(一般名:シタロプラム)、「レキサプロ」(一般名:エスシタロプラム)では認められなかった。
 これらはすべて、選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)に分類される最も一般的な抗うつ剤。SSRIが胎児の神経管欠損症、心奇形、その他新生児のまれな障害を引き起こす可能性については何年も議論されてきた。これまでの複数の試験では相反する結論が示されている。
 米食品医薬品局(FDA)は2005年に、パキシルが出生異常、特に心臓欠陥のリスクを高める可能性があると警告している。
 先月発表された別の調査結果は、抗うつ剤を妊娠第3期(最後の3カ月)に使用すると重篤な呼吸障害を特徴とする新生児持続性肺高血圧症(PPHN)のリスクが高まる可能性を示唆した。ただその確率は過去に考えられてたより小さかった。
 この調査は、米疾病対策センター(CDC)が主導し、過去の臨床試験の結果と、30以上の主な出生異常のカテゴリーを含む米国の調査データを合わせ、米国とカナダの研究者チームが解析したもの。対象となったのは1997年から2009年に生まれた新生児。
 研究者は、「プロザック」と心臓壁の欠陥や頭蓋骨癒合症の発生の関連性を突き止めた。また、「パキシル」に関連しては、心臓欠陥、無脳症や腹壁の欠陥など5人に出生異常が発生していたことが分かった。
 ただ絶対リスクは小さい。CDCによると、パキシルを服用した母親から生まれた無脳症の子供は1万人に7人で、服用していない母親の場合は2人だった。また、ある心臓の異常は服用した母親の場合は24人、服用していない母親の場合は10人だった。新生児に何らかの異常が見つかる確率は約3%だ。

日光浴により体外受精の成功率が高まる

ベルギーの研究によると、日光浴により体外受精の成功率が高まると判明した。体外受精を行う1ヶ月前より日差しを浴びる時間を増やすと、体外受精による妊娠率が1.3倍以上になったという。
ヘント大学病院の不妊治療専門医であるフランク・ヴァンデキャルクホーヴ(Frank Vandekerckhove)医師は、体外受精を行う1ヶ月前より、雨が少なく日照時間が長い、気温が高い気候下で過ごすことで、体外受精による妊娠の可能性が高まると発見した。
医師は、妊娠が確認できた時期ではなく、妊娠に至るまで過ごしていた気候が体外受精の成功率に影響を与えると述べている。研究を通して、妊娠1ヶ月前に過ごした気候が卵子の質、成熟度合いに影響を与えると分かった。
研究において、ヴァンデキャルクホーヴ医師は日差しを浴びることによりメラトニンやビタミンDが増え、妊娠しやすい体になるという結論に至った。
日差しを浴びるとメラトニンが精製され、メラトニンによりビタミンDが作られる。メラトニンは睡眠を促すホルモンであり、女性の生殖サイクルを整える。ビタミンDは、早産、先天性異常や感染症を予防する働きがある。
ヴァンデキャルクホーヴ医師は不妊治療中の女性6000人を対象に調査を実施したところ、晴天が多い気候下では体外受精の成功率が35%増加したという結果が出た。
医師は、日差しの量と卵子の質は関連性があり、自然妊娠から体外受精による妊娠まで日差しが妊娠成立に影響を与えると考えている。
ただし、気候と体外受精の成功率に関する関連性は証明されていない。そのため、現在も引き続き、日光浴と妊娠の因果関係に関して研究は継続されている。

http://atlanta.cbslocal.com/2015/06/21/study-sunbathing-may-increase-chances-of-getting-pregnant/