ベルギーの研究によると、日光浴により体外受精の成功率が高まると判明した。体外受精を行う1ヶ月前より日差しを浴びる時間を増やすと、体外受精による妊娠率が1.3倍以上になったという。
ヘント大学病院の不妊治療専門医であるフランク・ヴァンデキャルクホーヴ(Frank Vandekerckhove)医師は、体外受精を行う1ヶ月前より、雨が少なく日照時間が長い、気温が高い気候下で過ごすことで、体外受精による妊娠の可能性が高まると発見した。
医師は、妊娠が確認できた時期ではなく、妊娠に至るまで過ごしていた気候が体外受精の成功率に影響を与えると述べている。研究を通して、妊娠1ヶ月前に過ごした気候が卵子の質、成熟度合いに影響を与えると分かった。
研究において、ヴァンデキャルクホーヴ医師は日差しを浴びることによりメラトニンやビタミンDが増え、妊娠しやすい体になるという結論に至った。
日差しを浴びるとメラトニンが精製され、メラトニンによりビタミンDが作られる。メラトニンは睡眠を促すホルモンであり、女性の生殖サイクルを整える。ビタミンDは、早産、先天性異常や感染症を予防する働きがある。
ヴァンデキャルクホーヴ医師は不妊治療中の女性6000人を対象に調査を実施したところ、晴天が多い気候下では体外受精の成功率が35%増加したという結果が出た。
医師は、日差しの量と卵子の質は関連性があり、自然妊娠から体外受精による妊娠まで日差しが妊娠成立に影響を与えると考えている。
ただし、気候と体外受精の成功率に関する関連性は証明されていない。そのため、現在も引き続き、日光浴と妊娠の因果関係に関して研究は継続されている。
http://atlanta.cbslocal.com/2015/06/21/study-sunbathing-may-increase-chances-of-getting-pregnant/