睾丸小さい父親ほど子育て熱心?

睾丸が小さい男性ほど、子育てに積極的。こんな研究結果を米エモリー大の研究チームがまとめた。睾丸が大きいと精子の生産量や男性ホルモン濃度は高まるとされ、大きいほど子作り、小さいほど子育てを重視するのではないかという。米科学アカデミー紀要電子版で発表した。
 研究チームはMRIを使い、1〜2歳の子どもがいる米国の男性70人(21〜55歳)の睾丸の大きさを測るとともに、子育て時に活性化するとされる脳の部位を観察。「病院に子どもを連れて行く」「子どもを入浴させる」など父親の子育てへの関わり方について、家族に5段階で評価してもらい点数化した。
 その結果、睾丸が小さいほど、子どもの感情的な表情に脳の部位が敏感に反応する傾向がみられた。子育てにも、より熱心に関わっていた。二つの睾丸の体積の平均値は計38ccだった。
 動物の繁殖をめぐっては、限られた体力を有効に使うため、交配と子育てのどちらかを重視するとの学説がある。今回の結果はこれに合うという。

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