特殊な装置で発生させたプラズマを卵巣がんの細胞に照射し、正常な細胞を傷つけずに悪性細胞だけを狙って死滅させることに、名古屋大の吉川史隆教授(産婦人科学)らの研究グループが成功し、19日発表した。
吉川教授は「手術、放射線治療、抗がん剤が現在のがん治療の柱だが、プラズマが第4の柱になる可能性がある。卵巣がん以外のがんにも効果が期待できる」と話している。成果は米科学誌アプライド・フィジックス・レターズに掲載された。
プラズマは通常、大気中で発生させると高温になるが、グループは大気中でも低温のプラズマを発生させる装置を開発した。
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