新生児の泣き声にも訛りがあるそうだ

 新生児は子宮の中で言語を覚え始め、生まれたときには既にその言語特有のアクセント、いわば“訛り”のようなものを身に付けているという研究が発表された。

 胎児は耳で聞くことで言語に慣れていくという見解は特に目新しいものではない。誕生直後の新生児が複数の異なる言語を耳にすると、ほとんどの場合、母親の胎内で聞こえていた言語に最も近い言語を好むような態度を示すことが複数の研究で既にわかっている。

 ただし、言語を認識する能力と発話する能力とはまったく別のものである。

 ドイツ、ビュルツブルク大学発話前発育・発育障害研究センターのカトリーン・ヴェルムケ氏が率いる研究チームは、フランス人とドイツ人各30人、計60人の健康な新生児の泣き声の“メロディ”を調査した。

 ただしヴェルムケ氏によると、このメロディ、つまりイントネーションは、厳密に言えばアクセントとは異なるという。アクセントとは、単語の発音の仕方に関連するものだ。

 一般的に、フランス語を母国語とする人は語尾を上げ、ドイツ語を母国語とする人は逆に語尾を下げるということが知られている。また、メロディ(話し言葉のイントネーション)が言語の習得において決定的に重要な役割を果たすということもわかっている。「ここから、新生児の泣き声の中から何らかの特徴があるメロディを探すというアイデアを思いついた」とヴェルムケ氏は明かす。

 今回の研究に参加した新生児の泣き声のメロディは、胎内で聞いていた言語と同じイントネーションをたどっていた。例えば、フランス人の新生児は泣き声の最後の音が高くなった。「胎児や乳幼児がメロディを感じ取り再現することから、人間の言語習得の長いプロセスが始まることは明らかだ」とヴェルムケ氏は語る。

 また今回の発見で、言語の発達プロセス以上のことが明らかになる可能性もある。「乳幼児の泣き声などの発声をさらに分析すれば、人間の祖先がどのようにして言語を生み出したのかという謎の解明にも役立つかもしれない」。

 この研究結果は2009年11月5日発行の「Current Biology」誌に掲載されている。

肥満が「がん」誘発

肥満で誘発された「がん」を発症する患者が年間10万人を超えているとの研究報告を、米国がん研究財団(AICR)の研究者が5日、発表した。肥満とがん患者の数を具体的に調査した研究は初めて。

研究者は肥満と関係が深い7種類のがんを調べ、肥満によって引き起こされたと考えられる実際の症例数を計算した。

その結果、子宮内膜がんの49%が、脂肪過多によって引き起こされていた。このほか食道がんの35%、脾臓(ひぞう)がんの28%、腎臓がんの24%、胆のうがんの21%、乳がんの17%、大腸がんの9%が、それぞれ肥満が原因だと見られるという。

過多の脂肪がなぜ、がんリスクを高めるかという理由は、科学的には解明されていない。しかし、脂肪組織が作る女性ホルモン「エストロゲン」量の増加や、脂肪が増加することにより活性酸素で酸化性ストレスが生じることが原因ではないかとされている。

米国がん協会(ACS)も、今回の調査報告を評価。肥満とがんの関連研究については、まだ最初の一歩を踏み出したばかりだが、人々が自分の体を気遣った食生活を送ることが必要だと述べている。

2万人中7人に副作用 新型インフルワクチン

 厚生労働省は23日、新型インフルエンザのワクチン接種で、安全性調査の対象とした病院の医療従事者約2万2千人のうち、7人の副作用報告があったと発表した。うち嘔吐、意識低下などの重い副作用は4人。いずれも快方に向かっているか回復しているという。

 4千万?5千万人のうち副作用報告が121人だった昨年度の季節性ワクチンより割合が高いが、厚労省は「入念に反応を見ている部分があり、単純に比較できない。最初の1週間は比較的安全に接種できたのではないか」としている。

 ほかの病院からも2人の重篤なケースを含む25人の副作用報告があり、計32人のうち半数の16人には気管支ぜんそくや食べ物、薬など何らかのアレルギーがあった。厚労省は「アレルギーのある人には適切な準備をし、接種後30分は病院に待機させ、健康状態を確認してほしい」と呼び掛けている。

 安全性調査の対象は国立病院機構の67病院。副作用報告は接種を始めた19日からの4日間分で、症状の多くは、じんましんなど季節性ワクチンと同様だった。

やせ、太りすぎより短命

 40歳の人の平均余命は、肥満度別にみると「やせ」の人が最も短く、最も長い「太りすぎ」の人より6年程度短命との研究結果を、東北大公衆衛生学の研究グループが10日までにまとめた。

 肥満度は体重(キロ)を身長(メートル)の2乗で割った体格指数(BMI)。研究グループは世界保健機関(WHO)の基準に基づき、18・5未満を「やせ」、18・5以上25・0未満を「普通」、25・0以上30・0未満を「太りすぎ」、30・0以上を「肥満」と分類。宮城県内の40?79歳の男女約4万4千人を1995年から2006年まで追跡調査し、分析した。

 40歳の人の肥満度ごとの平均余命は、男女とも順序は同じで、「太りすぎ」が最長(男性40・5年、女性47・0年)。以下は「普通」(男性38・7年、女性46・3年)、「肥満」(男性37・9年、女性44・9年)、「やせ」(男性33・8年、女性41・1年)の順。

 分析した大学院生の永井雅人さんは「やせすぎると細胞の機能低下などで血管の壁が破れやすくなるなどして、循環器疾患による死亡リスクが上昇するとの報告があるし、栄養不足が体の抵抗力を減少させるため、やせでは肺炎などにかかるリスクが高まるとの研究もある。今回の結果は、そうした影響によるのではないか」と話している。

子宮頸がんで初のワクチン

 子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染予防を目的としたワクチンについて、厚生労働省薬事・食品衛生審議会の分科会は29日、国内販売の承認を認める結論をまとめた。

 10月中に国内初のHPVワクチンとして厚労省が正式に承認、年内にも発売される見通し。希望者が自己負担で受ける「任意接種」となる。HPVは性交渉を通じて感染するため、若い年齢層への接種が有効とされる。

 分科会は、接種対象に10代の子どもが含まれ、長期的な効果は不明なことから、メーカー側に接種希望者に対する適切な情報提供をするよう求めた。

 このワクチンは、製薬会社グラクソ・スミスクライン(GSK)の「サーバリックス」。子宮頸がんの原因の約7割を占める「16型」と「18型」のHPVに対する感染予防が期待され、海外98カ国で承認されている。

 子宮頸がんは、日本で毎年約8千人が新たに患者と診断され、約2500人が死亡するとされる。
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実費負担は3万以上するらしい。公費負担が望ましいと思う。