若年男性における清涼飲料の摂取と精巣機能との関連

要旨

若年男性において、砂糖入り飲料(SSB)や人工甘味料入り飲料(ASB)の摂取は、精巣機能と関連しているか?

結論の概要
自身の精液所見や生殖ホルモン値を把握していない若年男性において、SSBの摂取は、精子濃度および総精子数の低下、ならびに血清インヒビンB/FSH比の低下と関連していた。

既知の事実
SSBは精巣機能に悪影響を及ぼす可能性があるが、研究によって結果は一致していない。さらに、ASB、エナジードリンク、あるいは果汁飲料と精巣機能との関連については明らかではない。

研究デザイン、規模、期間
2008年から2017年にかけて、若年健常男性および生殖能力の有無で選別されていない男性を対象とした横断的研究が実施された。

参加者/対象、実施場所、方法

本研究には、計2,935名の若年男性(年齢中央値:19歳)が参加した。砂糖入り飲料(SSB)、人工甘味料入り飲料(ASB)、果汁飲料、およびエナジードリンクの摂取量は、妥当性が検証された食物摂取頻度調査票を用いて評価された。精巣機能については、一般的な精液性状指標(精液量、精子濃度、総精子数、運動率、形態)および超音波検査による精巣容積を用いて評価し、さらに血清生殖ホルモン濃度(総テストステロン、遊離テストステロン、E2、インヒビンB、LH、FSH、性ホルモン結合グロブリン)を測定した。

主な結果と偶然性の影響
文字化けが酷いので本文を読むことをおすすめします。下記に画像として表示しました。

多変量調整解析において、SSB(砂糖入り飲料)の摂取量が最も多い区分(中央値:1日1.1サービング[約220ml])の男性は、非摂取者と比較して、精子濃度の中央値が13.2×10?/ml低い(95%信頼区間[CI]:?21.0, ?5.5)ことが示されました。同様の傾向は、総精子数(?28×10?[95% CI:?48, ?9])、血清インヒビンB値(?12 pg/ml[95% CI:?21, ?4])、およびインヒビンB/FSH比(?9[95% CI:?18, 0])においても認められました。水をSSBに置き換えて摂取量を1日1サービング(約200ml)増やした場合の、精子濃度およびインヒビンB値の調整後中央値の差は、それぞれ?3.4×10?/ml(95% CI:?5.8, ?1.0)および?7 pg/ml(95% CI:?11, ?3)でした。
研究の限界と解釈上の注意点

本研究は横断的デザインであるため、因果関係の推定には限界があります。いくつかの潜在的な交絡因子について調整を行いましたが、ソフトドリンク摂取に関連する測定されていない生活習慣や行動が、これら若年男性の精巣機能に関与している可能性を完全に排除することはできません。

本研究結果のより広範な意義

これまでで最大規模となる本研究において、砂糖入り飲料(SSB)の摂取は、精子濃度、総精子数、および血清インヒビンB/FSH比の低下と関連していました。この結果は、健康な男性においてSSB摂取が精巣機能に対して直接的な抑制作用を及ぼし、生殖能力に影響を与える可能性を示唆するものです。ただし、SSB摂取量の多さと精液の質の低下との間に認められた関連が、直ちに生殖能力の低下を意味するわけではありません。

詳しくはこちら
https://academic.oup.com/humrep/article/36/12/3036/6377575?login=false

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