体脂肪率は、精液性状、精巣容積、および生殖ホルモン値と関連しているか?
結論の概要
体脂肪率が高いことは、精液性状の不良および生殖ホルモン値の異常と関連していたが、精巣容積とは関連していなかった。
既知の事実
高いBMIは、精液性状の不良や生殖ホルモン値の異常と関連していることが知られています。しかし、体脂肪率が精液性状、精巣容積、およびホルモン値と関連しているかどうかについては、依然として結論が出ていません。また、体脂肪率がBMIや身長に対するウエスト比(WHtR)よりも優れた肥満の指標であり、したがって精液性状、精巣容積、生殖ホルモンとより強く関連しているのかどうか、さらにはBMI上は適正体重とされる男性であっても、高い体脂肪率が精液性状、精巣容積、生殖ホルモンと関連しているのかどうかについても、未だ明らかではありません。
結果
記述統計
全体として、体脂肪率が8%未満(低値)の者は9%(n = 89)、8?19%(正常値)の者は75%(n = 731)、20?24%(高値)の者は11%(n = 111)、25%以上(非常に高い値)の者は5%(n = 47)であった。体脂肪率が高い群(20%以上)の参加者は、低い群の参加者と比較して、親の学歴が低く、母親の妊娠前BMIが高く、母親が妊娠初期に喫煙していた割合が高かった。また、男性本人については、出生時体重、BMI、および身長に対するウエスト比(WHtR)が高く、現在の喫煙、飲酒、運動の頻度は低かった。さらに、精液採取時のこぼれ(spillage)の報告頻度が高く、射精から分析までの時間は短かった(表1)。
主要解析
正常な体脂肪率と比較して、体脂肪率が高い、あるいは非常に高い群では、総精子数、SHBG、およびテストステロン値が低い一方、LH、エストラジオール、およびFAIの値は高いことが認められた(図1)。体脂肪率が高い群では、精液量および精子濃度が低い傾向がみられたものの、信頼区間は無効値(差がないことを示す値)をまたいでいた。精子の運動率、形態、精巣容積、およびFSHについては、一貫した傾向は認められなかった。体脂肪率が低い群では、個々の推定値はおおむね体脂肪率が高い・非常に高い群とは逆の方向を示していたが、いずれの信頼区間も無効値をまたいでいた。
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https://academic.oup.com/humrep/advance-article/doi/10.1093/humrep/deag104/8744113?login=false