アスピリンとヘパリン

セント・メアリー(英ロンドン)のインペリアル・カレッジの研究によると、「アスピリン」や「ヘパリン」には抗リン脂質抗体症候群など自己免疫疾患による流産を防ぎ、出生率を高める効果があるという。

繰り返し流産を経験している女性90人(23歳から43歳まで、平均年齢33歳)を2グループに分け、日々、12時間ごとに低量のアスピリン服用、あるいは低量のアスピリン服用とヘパリンを皮下注射にて投与した。

出生率は、アスピリン服用では42%(45人中19人妊娠)、一方、アスピリン服用・ヘパリン投与では71%(45人中32人妊娠)であった。なお、流産の90%が妊娠初期にて起こった。

繰り返し起こる流産の要因として、抗リン脂質抗体症候群など自己免疫疾患のほかに血栓症や栓友病なども挙げられる。

血栓症や栓友病では胎盤を含め体内の血管が細くなり、血餅(血液の凝固)を生じさせるため、母体から胎児へ栄養供給が妨げられ、胎児の成長に影響が出る。

研究によりアスピリンには流産を防ぐ効果があると判明した反面、血管を細くし、血餅を引き起こす作用があるため、服用量には注意が必要である。

多量のアスピリン(頭痛時などの通常服用量)は妊娠合併症を引き起こす可能性があるが、研究者らは低量のアスピリンやベビーアスピリンには流産を防ぐ効果があると述べている。

最新の報告では、妊娠初期のアスピリン服用は初期流産を引き起こす可能性が高いと警告している。

グンナー・ニールセン(Gunnar Nielsen)医師が率いる研究チームによると、妊娠判明前まで1か月間、アスピリンを服用する実験を行ったところ、妊娠12週までの流産のリスクが高まった。また、流産に至った時期より7〜9週間前の服用が影響を与えたと推測されている。

年をとっても精子の質は“落ちない”

卵子の機能は年齢と共に衰えるが、精子はそうではないようだ。

英不妊治療専門病院、Newcastle Fertility Centre at LifeのMeenakshi Choudhary氏が、不妊治療に使われた精子のデータを分析したところ、若い男性の精子と比べ、中年男性の精子も十分、いやそれ以上の生殖能力を発揮していた。
同氏いわく「少なくとも45歳男性の精子であれば、不妊治療の結果にほとんど影響しない」という。
調査では1991年〜2012年にHuman Fertilization and Embryology Authorityに提供された23万件のうち、体外受精及び人工授精に使用された39,282人分の精子のデータを使用。
まず女性が体外受精を行った場合の生児出生率は、20代男性の精子では28.3%、40代男性の精子では30.4%と、40代男性が上回っている。
また精子提供による人工授精でも、20代が9.7%で40代が12%と、ここでも若い人の精子よりも良い結果に。

これを受け同氏は「男性の年齢が上がっても、出生率が下がることはない」とし、「精子の質は年齢とは関係ない」と述べている。

調査結果は、独ミュンヘンで行われたEuropean Society of Human Reproduction and Embryologyの年次総会で発表されたものである。

不妊症を防ぐ5つの方法

いつも言っていることですが、、まとめたサイトがあったので御知らせします。

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妊娠・出産適齢期(15歳から44歳まで)のアメリカ人女性を対象に調査を行ったところ、約12%、730万人が妊娠に至るまで時間が掛かり、10%から17%のカップルは不妊症で悩んでいるという。
栄養研究家のフルーマン医師は、食生活の改善により不妊を防ぎ、また、不妊症を克服することが可能だと指導している。

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針治療は安全、経済的な治療法である。

生殖医学や内分泌学の専門家が2002年から2012年の間に発表された研究報告書87件をメタ分析したところ、針治療や生薬(漢方薬)は不妊、婦人科系疾患の治療にて有用性があるという分析結果が出た。

針治療や生薬(漢方薬)には、不妊、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、子宮内膜症、月経困難症で悩む女性の体外受精による妊娠成功率を高める効果がある。従来の治療法より副作用も少なく、ホルモン療法や手術以上に有用性があるという。

従来の治療による体外受精(4回以上の受精卵移植)成功率は24%であった一方、針治療を加えると成功率は42.5%まで増加した。

研究者らは、針治療は安全、経済的な治療法であると述べている。また、針治療は陣痛・分娩の痛み緩和、分娩時間の短縮、子宮の収縮、産後のトラブルなどに対して効果的な治療法であると分かった。

http://www.healthcmi.com/Acupuncture-Continuing-Education-News/1327-acupuncture-herbs-enhance-fertility-treatments-finding

携帯電話の電磁波が精子の質を低下させる

イギリス・エクセター大学が10件の研究データについて統計分析を行ったところ、携帯電話から出る高周波電磁波(RF-EMR)が不妊症を引き起こす要因になると判明した。
10件の研究において被験者1492人は不妊治療クリニックやリサーチセンターより選出され、3種類の方法(精子運動率、精子生存期間、精子濃度)にて精子の質を測定した。比較対象となるコントロールグループでは、50%から85%の精子が正常であった。
研究結果は、ズボンのポケットに携帯電話を入れ続けると少なからず電磁波が精子の質を低下させると示している。精子運動率は平均8%落ち、精子生存期間は短くなり、精子濃度は低くなるという。

インド政府による電磁波基準
研究は制御環境下での生体外実験まで、広範囲で継続された。
インド政府は、電磁波対策ガイドラインの見直しを行い、モバイル・ハンドセットの電磁波レベルを上限1キログラム当たり2ワット(平均10グラム)から1キログラム当たり1.6ワット(平均1グラム)へ修正したうえで、遵守を義務化した。
携帯基地局に関しては、平方メートル当たりf/200ワットから平方メートル当たりf/2000ワットへと10倍厳しい数値を設定した。また、高密度居住エリア、公園、学校、病院周辺にて携帯基地局の設置を禁止した。
インドのガイドラインでは比吸収率(携帯の電磁波にさらされることによって人体が吸収するエネルギー量)を1キログラム当たり2ワットと定めているが、生活環境下では携帯電話以上に高い電磁波を発する物は多く存在する。
インドの専門家らは、アメリカ連邦通信委員会に対して比吸収率(SAR)の基準値を1キログラム当たり1.6ワットまで下げるよう提案しているという。

http://www.exeter.ac.uk/news/research/title_385859_en.html