低体重の赤ちゃん、昼夜つくれば成長早く

 早産のため低体重で生まれた赤ちゃんは、人工的に昼夜を作って育てた方が、24時間、同じ明るさで育てるより体重が増えやすいことが、厚生労働省研究班の研究でわかった。新生児の集中治療室では一日中、昼夜の変化がない病院が多いため、研究班は昼夜ある環境のメリットを周知していく。

 医療の進歩などで、低出生体重児は増えている。2500グラム未満で生まれる低出生体重児は新生児の約1割、1500グラム未満の極低体重児は1%弱を占める。

 病院の新生児集中治療室(NICU)では、治療で夜中も完全に暗くしなかったり、子宮内と同じ環境にしようと、保育器に24時間カバーをかけて暗くしたりする施設が少なくない。

岡山県、合計特殊出生率2年ぶり上昇

 2010年の岡山県内の合計特殊出生率が2年ぶりに上昇に転じ、前年比0・06ポイント増の1・45となったことが、8日までの県などの調べで分かった。合計特殊出生率は女性1人が生涯に産む子どもの推定人数を示し、少子化のバロメーターとされる。上げ幅はわずかとはいえ平成に入り最大で、率も 47都道府県中19位と前年より四つアップした。

 ただ増加したのは、晩婚化、晩産化で団塊ジュニア世代(1971〜74年生まれ)に当たる30代後半が全体を押し上げたためとみられ、県は世代が進めば再び減少に転じるのは不可避と分析。「少子化の流れに歯止めが掛かったとはいえない」(子ども未来課)としている。

県内で感染症が大流行

 夏本番を間近に控え、県内で一部感染症が大流行している。県の最新の定点調査によると、今年は乳幼児の口の粘膜や手足に水疱(すいほう)性の発疹ができる手足口病と、高熱などを伴うヘルパンギーナが過去10年で最多に。全国では焼き肉チェーン店をめぐる集団食中毒事件も発生しており、県は衛生管理の徹底を呼び掛けている。

 県健康推進課によると、手足口病は患者の発生が例年より約2カ月早く、5月下旬から急増。小児医療機関54カ所を対象にした県の定点調査では、週ごとの平均患者数が6月20〜26日で8・67人と、過去10年で最も多かった2002年7月下旬の6・17人を大きく上回った。

 保健所管内別でも県内7保健所(平均患者数5・71〜12・00人)全てで流行の度合いを示す3段階中、最高の「レベル3」(同5人以上)となっている。

 症状は微熱や食欲不振も伴い、接触や便、飛沫(ひまつ)で感染。ほとんどは数日で治るが、髄膜炎など合併症を引き起こす恐れがある。「症状が治まっても、しばらくは便にウイルスが残る」と同課。

 急性ウイルス感染症の一種・ヘルパンギーナ(水ほう性咽頭(いんとう)炎)も最新の定点調査で、週ごとの平均患者数が2・57人と過去10年で最多に。飛沫や経口、接触で感染、38度以上の高熱を発し、のどの痛み、食欲不振の症状もあり、口内の奥から咽頭にかけて発疹ができる。

岡山市保健所の電話育児相談

 育児について保健師がアドバイスする岡山市保健所の「電話育児相談」(086―803―1270)で、2010年度の利用は909件だった。年々減少傾向にあり、同保健所は「一人で抱え込まず、気軽に相談を」と呼び掛けている。

 909件のうち、一度の相談で解決したのは852件(93・7%)。各小学校区の担当保健師に連絡し、継続した対応が必要なケースが57件(6・3%)だった。

 相談内容は「体重が増えない」「発疹が出た」「便が出ない」といった体に関することが22%で最多。「離乳食を食べてくれない」など食事や栄養についてが14%、発達についてが10%と続く。

 同保健所によると、相談の大半は15分程度で済むという。健康づくり課の宮地千登世係長は「少しのことでも育児書通りにいかなければ不安になる。『大丈夫』と言ってあげると落ち着く人が多い」と言う。

 一方で発達の遅れや母親の育児疲れが激しいケースは、地区担当の保健師に連絡。家を定期的に訪問したり、母親が集まるサークルに誘ったりしている。

 電話育児相談は1978年にスタート。現在は平日の午前9時〜正午と午後1時〜4時に、ベテラン保健師が2人体制で対応している。