育児について保健師がアドバイスする岡山市保健所の「電話育児相談」(086―803―1270)で、2010年度の利用は909件だった。年々減少傾向にあり、同保健所は「一人で抱え込まず、気軽に相談を」と呼び掛けている。
909件のうち、一度の相談で解決したのは852件(93・7%)。各小学校区の担当保健師に連絡し、継続した対応が必要なケースが57件(6・3%)だった。
相談内容は「体重が増えない」「発疹が出た」「便が出ない」といった体に関することが22%で最多。「離乳食を食べてくれない」など食事や栄養についてが14%、発達についてが10%と続く。
同保健所によると、相談の大半は15分程度で済むという。健康づくり課の宮地千登世係長は「少しのことでも育児書通りにいかなければ不安になる。『大丈夫』と言ってあげると落ち着く人が多い」と言う。
一方で発達の遅れや母親の育児疲れが激しいケースは、地区担当の保健師に連絡。家を定期的に訪問したり、母親が集まるサークルに誘ったりしている。
電話育児相談は1978年にスタート。現在は平日の午前9時〜正午と午後1時〜4時に、ベテラン保健師が2人体制で対応している。
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