妊婦のマニキュアに「緊張・不安」抑制効果

 妊娠中の女性が自分の爪にマニキュアを塗った後、緊張や怒りの感情が低下することが、国際日本文化研究センター(京都市)研究員の平松隆円さんらの研究で判明した。化粧のリラックス効果を示すものと分析し、化粧品の開発に生かせるとしている。

 調査したのは平松さんと、京都大大学院医学研究科の院生の米盛由以子さん。妊婦23人(平均年齢29.3歳)を対象に、両手の爪にマニキュアを塗る前と塗った後の感情を、それぞれ5段階で問う30項目の心理テストを実施した。

 その結果、「緊張、不安」の感情は、マニキュアを塗る前後で平均4.74から3.04に低下。「抑うつ、落ち込み」「怒り、敵意」「混乱」を示す数値も下がった。

 平松さんは「妊婦が化粧をすることに否定的な風潮があるが、調査結果は、化粧がもたらす肯定的な感情調整作用が健康状態を良好にすることを示唆している。メーカーと協力して妊婦向けの化粧品を開発したい」と話している。

地球寒冷化の兆し?

 宇宙航空研究開発機構の太陽観測衛星「ひので」が、太陽の北極域で磁場が反転し始めた様子を観測することに成功した。

 太陽の北極、南極の磁場は約11年周期で反転することが知られているが、今回は予想時期より2年も早いうえ、南極域では反転が見られないなど異例の様相を呈している。地球の環境変動につながる恐れもあるという。

 ひのでは7月31日、マイナス磁場(S極)だった太陽の北極域で、プラス磁場(N極)が増えていることを発見した。数か月で反転が完了する。磁場の反転は太陽表面の爆発など活動が活発になる極大期の2年後に予想されていた。

 磁場の反転と、太陽の黒点数増減の周期は、通常約11年で一致していたが、2009年初頭まで続いた黒点の周期は12・6年に延びた。活動周期が延びる時期は、地球が寒冷化することが知られている。研究チームの常田佐久(つねたさく)・国立天文台教授は「観測されたことのない事態だ。地球環境との関係を調べるため、太陽活動を継続的に監視していく必要がある」と話す。