研究結果を発表したのは、イギリス・ニューカッスルにある不妊治療専門院「Newcastle Fertility Centre」の科学者たち。
2020年1月にスコットランド・エジンバラで開催された学術集会で彼らが明かしたのは、凍結卵子を使用した患者による新生児誕生率が「18%」であるということ。この数値は過去15年間にわたる「HFEA=Human Fertilisation and Embryology Authority(ヒト受精・発生学委員会)」のデータを分析し、結論付けられた。
この結果は、「卵子を凍結・使用すると、1/5の確率で出産することが可能になる」という見方ができる一方で、「British Fertility Society(英国不妊学会)」は「卵子凍結をしても『将来の出産が保証されるわけではない』ことを知っておくべき」と警告しています。
ドナーが提供した凍結卵子を使用した場合の出産確率は31%であることも判明。「若くて健康、不妊の問題がない女性の凍結卵子を使用する場合、成功率が高くなるのです」とマスカレンハス医師。
いつか出産したいと考える人が「パートナーや父親候補探しを必要以上に焦る必要がなくなる」という利点に加え、リスクも良く知った上で「卵子凍結」への決断をすることが大切です。
(Visited 4 times, 1 visits today)