【8月21日 AFP】妊娠可能年齢の女性の10-15%が発症し、不妊の原因ともなる子宮内膜症の診断を、外科手術なしに正確にできるとされる検査方法が、このほど医学誌「ヒューマン・リプロダクション(Human Reproduction)」に発表された。
子宮内膜症の確定診断にはこれまで、腹部に小さな穴を開けて内視鏡を挿入する腹腔鏡(ふくくうきょう)検査を行う必要があった。
オーストラリアのシドニー大学(University of Sydney)とヨルダンのムタ大学(Mu’tah University)の研究チームが発見した新手法は、器具を膣から挿入して子宮内膜から細胞組織を採取し、検査するというもの。子宮内膜症であることを示す神経線維が含まれているかをチェックすることで、正確な診断が可能としている。
同じく同誌に掲載されたベルギーのルーヴァン大学(University of Leuven)不妊治療センターの研究によると、子宮内膜症患者の子宮内膜の神経線維の密度は、通常より約14倍高いと指摘。神経線維を同定できる特殊なマーカーを使えば、ほぼ100%の確率で診断が可能だとしている。
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