精子のもととなる細胞(未分化型精原細胞)が、マウスの精巣内でどのように動いているか、吉田松生京都大大学院助教(生殖細胞学)らの研究グループが突き止めた。分化をコントロールする物質が見つかれば、無精子症など男性不妊の研究につながることが期待される。研究成果は7日、米科学誌サイエンス電子版に発表された。
研究グループは、未分化型精原細胞を光らせ、マウスの精巣内での動きを、カメラを取り付けた顕微鏡で観察。画像をつなぎ合わせて映像化した結果、精原細胞が血管に近い部分に集中し、分化に伴って精巣内に広がることが分かった。
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