スウェーデンのカロリンスカ研究所は4日、2010年のノーベル生理学・医学賞を、英ケンブリッジ大のロバート・G・エドワーズ名誉教授(85)に贈ると発表した。授賞理由は「体外受精技術の開発」。
賞金は1000万スウェーデン・クローナ(約1億2000万円)。授賞式は12月10日にストックホルムで開かれる。
カップルの10%以上は、赤ちゃんができない不妊に苦しんでいる。エドワーズ博士は不妊の夫婦の精子と卵子を用い、試験管内で受精させることに成功。受精卵を妻の子宮に戻し、1978年7月25日、世界初の体外受精児となるルイーズ・ブラウンさん(32)が誕生した。
これまでに、体外受精によって世界で約400万人の子供が生まれ、生殖医療を根本から変えたことが高く評価された。
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