岡山大の卵細胞培養装置 大阪の企業に技術移転 TLO

技術移転機関の岡山TLO(岡山市芳賀)は9日、岡山大が開発した不妊治療など向けの卵細胞培養装置(特許出願中)の製造技術を、ベンチャー企業のストレックス(大阪)に移転したと発表した。

 装置は、卵細胞と培養液を入れたプラスチック製容器を1分ごとに傾けることで、卵管内部の卵の動きを人工的に再現。シャーレで動かさずに培養する従来の方法に比べ、人工授精の成功率を大幅に高められるという。同大大学院の成瀬恵治教授らが開発した。

 ストレックスは2003年、医薬・医療関連機器を製造、販売する大学発ベンチャーとして設立。資本金約1億5800万円。今回の装置は12月の商品化を目指す。

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