岡山県内出生数、2年連続で最少

山陽新聞の記事によると、

 岡山県内で少子化が深刻な事態となっている。厚生労働省の2013年人口動態統計(概数)によると、生まれた赤ちゃんの数が1万6210人と2年連続で過去最少を更新。女性が生涯に産む子どもの推定人数を示す合計特殊出生率は1・49と中国地方5県で最も低い。晩婚化、晩産化などの要因が絡み合っている。対策の強化、改善が必要だ。

 出生数は過去最少だった前年を69人下回った。年間3万1千人前後が生まれていた第2次ベビーブーム(1971〜74年)からほぼ半減。死亡数が出生数を上回る「自然減」は9年連続で、13年は4989人と過去最大の減少幅となった。

合計特殊出生率(全国平均1・43)は前年から0・02ポイント上昇して1・49。30代以上の出産増加などが影響しているとみられるが、「少子化の流れは変わっていない」(県子ども未来課)。中国地方で他の4県の島根1・65、鳥取1・62、広島1・57、山口1・56より低い。

 岡山県内の平均初婚年齢は、男性が過去最も高かった前年より0・1歳若い30・1歳、女性は過去最高の前年と同じ28・6歳。男女ともに晩婚の傾向は続いている。

 母親の年齢別に見た出生数は、30〜34歳が最も多く5538人。次いで、25〜29歳が4879人、35〜39歳が3192人。40歳以上(655人)を含めた30歳以上の母親による出生数は全体の57・9%を占めた。

 県は14年度、少子化対策を進める。独身男女の出会いの場を提供する事業を3年ぶりに復活させるほか、妊娠や出産の悩みに応じる「おかやま妊娠・出産相談支援センター(仮称)」を開設。国の交付金を活用し、岡山大と連携した少子化の要因分析など7事業にも取り組む。

 同課は「結婚から出産、子育てまで切れ目のない支援を行えるよう市町村や学校、企業などと連携して取り組みたい」とするが、これまでの施策では効果が十分に表れていないだけに、対策の実効性が問われる。

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