「ビスフェノール A」、カナダで有毒物質認定される

カナダ政府は、プラスチックの原料や缶詰の内側の塗装材に使われている樹脂などに含まれている「ビスフェノールA (BPA)」を有毒な化学物質であると認定した。今後は規制措置を強化していくという 。

BPA は内分泌かく乱化学物質 (いわゆる環境ホルモン) として、人体に悪影響を及ぼす恐れがあると指摘されている。カナダ政府は 2 年前、幼児や子供用の飲料ボトルへのこの物質の使用廃止を決定している。今回 BPA が有毒物質と認定されたことで特定製品への BPA 使用規制がさらに容易になるとのこと。

とはいえ、いきなり BPA の使用が禁止されることはなく、まずは工場から排出される BPA の量の規制から始めるとのことだ。

—–
缶コーヒーの害はこれか?

山梨大核排除マウス卵子からクローン 世界で初めて成功

遺伝情報を含む核を取り除いて冷凍保存したマウスの卵子から、クローンを作ることに世界で初めて成功したと、山梨大医学部と理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市中央区)が18日発表した。再生医療に必要な、体細胞クローン胚(はい)由来のES細胞の開発につながる技術として期待される。

 人のES細胞を作るには多くの卵子が必要だが、卵子の提供者が「遺伝子が不正利用されるのでは」と不安感を抱き、協力が得られにくいと懸念されていた。

 山梨大医学部の平田修司教授(産婦人科学)は「今回の技術が実用化されれば、不安感の軽減につながる」と話す。将来は、婦人科疾患で卵巣を摘出した患者から同意を得た上で、未受精卵子を採取する計画だ。

 平田教授によると、マウスの卵子から遺伝情報を取り除き、冷凍保存。その後、解凍した卵子からクローンを作る実験を行った。クローンマウスが生まれた確率は0.36%だった。通常の4%よりも低かったが、今後5年程度、動物実験を続け、改善を目指すという。

子宮頸がん妊婦に多発

 妊娠中に子宮頸(けい)がんが発見される例が多発していることが、国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)と兵庫県立がんセンター(明石市)による初の全国調査でわかった。

 出産を終えた50歳代だった発症のピークが若年化し、逆に出産年齢が高くなったことで、発症と出産の時期が重なったことが要因とみられる。

 がんの発見で中絶などに至る例も多く、研究チームは、検診での早期発見を呼びかけている。

 調査は、産婦人科など分娩(ぶんべん)を行う全国約1500施設を対象に、2008年1年間に子宮頸がんと診断された妊婦の数などについてアンケート。その結果、51%の施設から回答があり、患者数は計162人(平均年齢31・7歳)に達した。70%は早期がんで、子宮を一部切除し妊娠は継続できたが、子宮を全摘し、中絶の対象となった進行期の患者も44人いた。

 国立循環器病研究センター周産期・婦人科の池田智明部長によると、回答を得た病院の分娩数は国内の全分娩数の約半分であることから、妊婦10万人当たり約30人が発症していると推定。この数字は、国立がん研究センターが発表した罹患(りかん)率ピークの30歳代の35人に匹敵する。池田部長は「妊婦の数字は予想外に高い」と驚く。