中国新聞によると
日本産科婦人科学会は二十二日、東京都内で倫理委員会小委員会を開き、がんの治療で不妊になる恐れがある未婚女性の卵子を凍結保存する、民間の不妊治療施設による臨床研究の実施の容認を決めた。
卵子の凍結保存はこれまでも不妊治療の一環で行われていたが、夫がいることが前提だった。
実施を計画したのは国内約百三十の民間不妊治療施設でつくる「A?PART日本支部」(支部長・宇津宮隆史セント・ルカ産婦人科院長)。
申請によると、白血病や悪性リンパ腫など血液のがんのため骨髄移植などの治療を受ける十五歳以上の未婚女性が対象。治療後に子どもを望む場合、保存していた卵子を体外受精させて出産につなげる狙い。卵子採取や出産が安全にできるかや、赤ちゃんの経過も追跡調査するとしている。
卵子採取は北海道、宮城、東京、石川、愛知、大阪、鳥取、愛媛、大分の九施設で行い、三年で約三百人の卵子を保存する予定だという。
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