茶葉にキノコから取った酵素を加えることで、メタボリック症候群に予防効果があるポリフェノール成分を効率的に作り出す方法を、富山県立大学などの研究グループが開発し、特許を得た。
中性脂肪の吸収を抑える効果があるといい、味と色が紅茶に似ているため、「メタボに効く紅茶」として商品化を検討している。
研究には、富山県立大や同県薬事研究所のほか、食品素材メーカー「太陽化学」(三重県四日市市)など2社が参加。実験の結果、キノコなどが持つ酵素「ラッカーゼ」と茶葉を組み合わせると、本来、茶葉には含まれていない2種類のポリフェノール成分が大量に作り出せることが分かった。
ラットを使った実験の結果、体内の消化酵素の働きを弱め、中性脂肪や糖の消化吸収を抑えるほか、歯周病や虫歯の予防にもなることが確認されたという。
年明けにも人への実証試験を始め、メタボ予防に役立つ飲料の開発を目指す。
研究責任者を務める富山県立大の伊藤伸哉教授(54)は「世界では、お茶の消費は紅茶が主流。メタボが予防できる紅茶風味の飲料は、海外でも広く受け入れられるのではないか」と期待している。
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紅茶は足を冷やしてしまう!たとえショウガ入れても冷やします。
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