鼻の奥にある、神経の元になる細胞を使って、糖尿病の症状を改善させることに、産業技術総合研究所などの国際チームがラットの実験で成功した。
人間への応用が期待される。欧州の医学誌に7日発表した。
産総研の浅島誠フェローと桑原知子主任研究員らは、ラットの神経細胞で、インスリンの分泌にかかわる遺伝子が働いていることに注目。鼻の奥や脳にある神経幹細胞を特殊な方法で培養すると、効率よくインスリンを分泌した。
培養した神経幹細胞を、糖尿病のラットの膵臓に移植したところ、15週間血糖値が下がり続けた。移植細胞を除くと血糖値は再び高くなった。移植した幹細胞は神経細胞に変化するという。移植しないラットは約8週間後に死んだ。
鼻の奥から神経幹細胞を採取することは大がかりな手術を必要としない。患者自身の細胞を移植できるため、拒絶反応の心配もない。研究チームは、神経細胞がより効果的にインスリンを分泌するようになる薬剤の開発を進めるという。
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ん、鼻の奥!これはツボのヒントになるね!!
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