2万人中7人に副作用 新型インフルワクチン

 厚生労働省は23日、新型インフルエンザのワクチン接種で、安全性調査の対象とした病院の医療従事者約2万2千人のうち、7人の副作用報告があったと発表した。うち嘔吐、意識低下などの重い副作用は4人。いずれも快方に向かっているか回復しているという。

 4千万?5千万人のうち副作用報告が121人だった昨年度の季節性ワクチンより割合が高いが、厚労省は「入念に反応を見ている部分があり、単純に比較できない。最初の1週間は比較的安全に接種できたのではないか」としている。

 ほかの病院からも2人の重篤なケースを含む25人の副作用報告があり、計32人のうち半数の16人には気管支ぜんそくや食べ物、薬など何らかのアレルギーがあった。厚労省は「アレルギーのある人には適切な準備をし、接種後30分は病院に待機させ、健康状態を確認してほしい」と呼び掛けている。

 安全性調査の対象は国立病院機構の67病院。副作用報告は接種を始めた19日からの4日間分で、症状の多くは、じんましんなど季節性ワクチンと同様だった。