メタボ基準

東北大大学院薬学研究科の今井潤教授らのグループは18日、メタボリック症候群の診断基準になっているウエストサイズ(腹囲)について「男性87センチ、女性80センチが適切な基準値」と発表した。

 厚生労働省は腹囲が男性85センチ以上、女性90センチ以上で、さらに高脂血、高血圧、高血糖の2つ以上に当てはまるかどうかを基準としている。女性の腹囲を男性よりも大きく設定していることには、異論も出ていた。研究グループは「女性の腹囲は引き下げが必要ではないか」と指摘。25日から沖縄県で開かれる日本高血圧学会で発表する予定。

 研究グループは、2000?06年にかけて、岩手県花巻市大迫町の男女約400人(平均63歳)に健康診断を実施。血圧などの健診データを分析し、メタボリック症候群に該当する人を見つける上での最適な腹囲の値を導き出した。

岡山大の卵細胞培養装置 大阪の企業に技術移転 TLO

技術移転機関の岡山TLO(岡山市芳賀)は9日、岡山大が開発した不妊治療など向けの卵細胞培養装置(特許出願中)の製造技術を、ベンチャー企業のストレックス(大阪)に移転したと発表した。

 装置は、卵細胞と培養液を入れたプラスチック製容器を1分ごとに傾けることで、卵管内部の卵の動きを人工的に再現。シャーレで動かさずに培養する従来の方法に比べ、人工授精の成功率を大幅に高められるという。同大大学院の成瀬恵治教授らが開発した。

 ストレックスは2003年、医薬・医療関連機器を製造、販売する大学発ベンチャーとして設立。資本金約1億5800万円。今回の装置は12月の商品化を目指す。

コーヒーが男性の膵がん抑制?=緑茶は関連なし?厚労省研究班

 コーヒーを多く飲む男性ほど、膵臓(すいぞう)がんになるリスクが低いことが、厚生労働省研究班(主任研究者・津金昌一郎国立がんセンター部長)の大規模疫学調査で分かった。横浜市で開かれている日本がん学会で5日発表した。

 コーヒーは膵臓がんのリスクを高めるとの報告が1980年代に米国であり、その後ほぼ否定されたものの、一致した結果は出ていない。

 研究班は90年から93年にかけて、全国10地域の40?69歳の男女約10万人の生活習慣などを調査し、2003年末まで追跡した。

 この間に233人(男性135人、女性98人)が膵臓がんになった。男女別にコーヒーの摂取頻度で5グループに分け、膵臓がんリスクを比較したところ、男性は摂取が多いほどリスクが低く、1日3杯以上のグループはほとんど飲まないグループの0.6倍だった。

 女性ではこうした傾向は見られなかった。

 また、抗酸化作用でがん予防の可能性が示唆される緑茶でも同様に5グループに分けて分析したが、男女とも摂取量とリスクとの間に関連が見られなかった。