不妊に悩む夫婦が別の女性から卵子提供を受け、妊娠を目指す治療について、厚生労働省研究班(主任研究者・吉村泰典慶応大教授)が初のアンケートを実施し、回答した女性の26%が卵子提供に前向きな姿勢を示したことが21日分かった。
卵子提供は日本産科婦人科学会が倫理規定で禁じているが、同省の厚生科学審議会生殖補助医療部会は2003年、報酬禁止などの条件付きで容認する見解を出した。
調査した扇町レディースクリニック(大阪市)の朝倉寛之院長は「前向きな女性は意外に多い。提供システムは十分成り立つ可能性がある」と分析。一方で提供に報酬を求める声も目立ち、部会の見解と差があることも明らかになった。
調査は昨年12月、35歳未満の全国の成人女性を対象にインターネットを使って実施、517人が回答した。
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