卵巣がん検診を受けても死亡率減少につながらず、かえって不必要な治療につながる可能性がありそうだ。米国立がん研究所などが8日付の米医師会雑誌(JAMA)で発表した。
卵巣がんは早期の段階で症状が現れないため発見が難しい。検診の有効性についての研究結果が待たれていた。チームは1993年から2001年の間、55?74歳の女性約7万8千人を、がん検診を受ける人と受けない人に分け、最長13年間追跡した。検診は腫瘍(しゅよう)マーカーの値の測定を6年間、膣(ちつ)から超音波で診る方法を4年間続けた。
その結果、卵巣がんで亡くなった人は、検診を受けた人が118人、受けなかった人が100人で統計的な有意差はなかった。疑陽性も含め、受けた人の方が卵巣摘出術を受けた割合は高く、過剰な治療につながっていた。
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