レントゲン被爆量

病院で行われる診断のための撮影1件当たりの被ばく量は、胸部レントゲン撮影1枚で0.065 mSv(ミリシーベルト)です。胃腸のバリウム透視は2.0mSv、注腸といっておしりからバリウムを入れて撮影するものは3.2mSvです。妊娠可能な女子の腹部には3カ月で13mSv以下にしなさいと医療法施行規則第30条の27(許容線量)で規定されています。また妊娠中の女子の腹部に対して妊娠と診断された日から出産までの間に対しては10mSv以下と規定されています。これは10mSvの被ばくで遺伝に対する障害が1万分の1の確率で発生するようになるからです。

私たちは通常、自然界から被爆しており、日本における自然放射線被曝は年間2.4mSv

CTとはコンピュータ断層撮影法(Computed Tomography)の略で
CTでは頭部で2.1mSv、胸部14mSv、腹部16mSv、骨盤部16mSvです。特に胸部、腹部、骨盤部では年間自然放射線被曝の10倍以上であり、遺伝に対する障害が1万分の1の確率で発生するレベルです。

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2007年に米国で行われた7200万回のCTスキャンが原因で、今後2万9000人ががん発症する可能性があると指摘した。このデータには、すでに腫瘍(しゅよう)があった患者や終末医療の一環でCTスキャンを受けた患者は含まれていない。
 研究者らは、放射線の照射に起因するがんは、照射治療の20〜30年後に発症することがわかったと述べ、「医療用CTスキャンの放射線量はこれまで認識されていたよりはるかに多く、防ぐことができるがんを年間数万例も生んでいる。照射量に関する規定を見直すべきだ」としている。

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