脳梗塞の発症初期に、白血病治療にも使われている血液や血管になる幹細胞を増やす薬を投与することで、発症後の後遺症を大幅に軽減することに東海大の研究チームが成功した。神経細胞が死ぬのを防いだり、再生したりする効果があったと見られる。7月にも岡山大(岡山市)、藤田保健衛生大(愛知県豊明市)と共同で100人規模の臨床試験を始める。
研究結果は、28日までスペインで開催中の国際脳循環代謝学会で発表された。
脳梗塞は、脳の血管が血の塊(血栓)などで詰まり細胞が壊死する病気で、年間8万人程度が死亡する。助かっても言語障害や手足にまひが残ることが多い。短時間で血流を回復すれば、機能が戻る可能性が高まるため、急性期と呼ばれる発症後1〜2週間の治療が重要とされる。
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