妊活の開始時期や妊活期間に着目した研究

Late Fall May Be Best Time of Year to Try to Conceive

ボストン大学公衆衛生大学院(BUSPH)の研究チームは、「Human Reproduction」にて、季節よって受胎可能性・妊娠確率(妊娠が成立する可能性)が変化し、アメリカ南部では、晩秋から初冬に掛けて妊娠確率が高まると発表した。

北アメリカおよびデンマークでは、低緯度の地域ほど9月に妊活を始め、11月下旬から12月初旬に妊娠可能性が最も高くなる傾向にあると報告された。現状、アメリカでは初秋に出産ピークを迎え、スカンジナビアなど緯度が高くなるに伴い、出産ピークは速まり、春から夏に掛けて出産件数が増加している。

これまで、出産における季節変動パターンに関する研究論文は報告されているが、妊活の開始時期や妊活期間に着目した先行研究はなかった。今回、研究チームは、初の試みとして、妊活開始に好ましく、短い妊活期間にて妊娠が成立する時期を調査した。

研究チームは、妊娠に関するオンライン調査「PRESTO」(ボストン大学公衆衛生大学院が実施)より妊活中の女性14331人(アメリカ人5827人を含む)、「Snart Gravid and Snart Foraeldre」(オーフス大学)よりデンマーク人8504人を対象に、妊活時期および妊活期間のデータを収集した。

また、被験者に対しては、月経サイクル12回を上限として妊活期間中2ヶ月ごと、妊娠成立まで詳細調査(性交渉の回数、月経、喫煙習慣、食生活、学歴、収入など)が実施された。

出産における季節変動パターンを考慮したうえで、妊活の開始時期を考えた場合、受胎可能性・妊娠確率は晩春に低下し、晩秋においてピークに達することが認められた。また、北アメリカでは、デンマークよりも秋に妊活を開始する傾向が強くなった。

研究チームは、今回の研究を通して、季節によって生殖能力が変化する要因は特定できなかったが、気象変数(気温、湿度、ビタミンDなど)や環境曝露(大気汚染など)が生殖能力に影響を与えると推測する。

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うちでは、妊娠は春に多く、冬に少ない。冬に身体作りをして春に一気に妊娠するというパターンですね。。
冬はリンパの活動が悪くなりやすく卵巣が活性化しにくい傾向があります。

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