女性の寿命86・39歳

 2010年の日本人の平均寿命は、女性が86・39歳で、過去最高だった09年(86・44歳)から0・05歳縮んだことが27日、厚生労働省のまとめで分かった。縮んだのは05年以来5年ぶり。厚労省は「猛暑で体力が弱ったお年寄りが多く亡くなったためではないか」と分析している。

 男性は79・64歳と、5年連続で過去最高を更新したが、延びは0・05歳にとどまった。09年は0・3歳の延びだった。

 厚労省によると、10年は熱中症で亡くなった人が過去最多の1718人で、うち約8割が65歳以上だった。

卵子提供へ日本人女性海渡る

 日本人の若い女性が日本人の不妊夫婦に卵子を提供するため、韓国やタイに渡っていることがわかった。この1年間で100人以上が、60万〜70万円の謝礼で提供していた。日本国内では第三者による卵子提供は認められていない。一方、韓国やタイの両政府も規制強化に乗り出した。

 日本人の卵子提供者を韓国やタイに送るあっせん業者は、東京やバンコクに少なくとも4業者ある。朝日新聞が3業者と、採卵で協力している現地の医療機関に取材したところ、2010〜11年に100人以上が提供していた。

 提供者はインターネットで募集している。約2週間の現地滞在中、排卵を誘発する注射を打つ以外は自由に行動できる。提供者への報酬は、銀行口座に振り込まれる例が多い。

出生前診断で異常発見し中絶、10年間に倍増

 胎児の染色体異常などを調べる「出生前診断」で、2009年までの10年間、胎児の異常を診断された後、人工妊娠中絶したと推定されるケースが前の10年間に比べ倍増していることが、日本産婦人科医会の調査でわかった。

 妊婦健診の際に行われるエコー(超音波)検査で近年、中絶が可能な妊娠初期でも異常がわかるためとみられる。技術の進歩で妊婦が重大な選択を迫られている実態が浮き彫りになった。

 調査によると、染色体異常の一つであるダウン症や、胎児のおなかや胸に水がたまる胎児水腫などを理由に中絶したと推定されるのは、2000〜09年に1万1706件。1990〜99年(5381件)と比べると2・2倍に増えた。

 調査は横浜市大国際先天異常モニタリングセンター(センター長=平原史樹・同大教授)がまとめた。