妊娠糖尿病を発症した女性は2型糖尿病の発症リスクが10倍

南オーストラリア大学(オーストラリア)の研究チームは、同大学プレリリースを通じて、妊娠糖尿病を発症した女性は、2型糖尿病の発症リスクが10倍になるといわれるが、実際のところ、2型糖尿病ハイリスク群であることを認識していた女性は三分の一であったと発表した。

これまで、妊娠糖尿病の既往歴がある女性は、2型糖尿病の発症リスクが高まることは立証されている。
同大学は、ユニバーシティ・カレッジ・ダブリン(アイルランド)と共に、妊娠糖尿病の既往歴があるオーストラリア人女性429人を対象に、2型糖尿病に対する知覚リスク(不安・懸念)、減量のための潜在的な障壁、健康な体重を維持するために効果的な方法を検証した。
結果、妊娠糖尿病を発症したことがある女性は、2型糖尿病ハイリスク群であるにも関わらず、リスクを認識している女性は三分の一のみであった。75%の女性は過剰体重であると理解していたが、糖尿病リスクが高いとの認識にはつながらなかったという。
研究チームは、妊娠糖尿病の既往歴がある場合、自分が2型糖尿病ハイリスク群であると認識することが不可欠であり、同時に発症予防が重要であると強調する。

https://www.unisa.edu.au/Media-Centre/Releases/2021/type-2-diabetes-an-unknown-danger-for-women-with-gestational-diabetes/

妊娠糖尿病、20歳のとき痩せ過ぎに注意!

20歳のときに痩せている女性が妊娠すると、妊娠糖尿病になる危険性が高まることが、筑波大水戸地域医療教育センターの谷内洋子博士研究員らの分析で明らかになった。欧米の研究で肥満が妊娠糖尿病を起こしやすいことは知られていたが、痩せていることとの関連が確認されたのは初めて。英糖尿病学会誌電子版に発表した。
 妊娠をきっかけにインスリンの働きが落ち、インスリン分泌量が十分に増えずに血糖値が高くなる状態を妊娠糖尿病という。妊娠糖尿病になると、胎児が大きくなりすぎたり、早産や妊娠高血圧症候群を起こす恐れがある。
 研究チームは08〜10年に、糖尿病になったことがない妊娠初期の女性624人を追跡調査した。その結果、妊娠中期までに28人が妊娠糖尿病を発症した。女性たちの20歳時点の体重を聞き、分析した結果、BMI(体格指数)が18未満の「痩せている」に該当する体重だった女性は、BMIが18以上で肥満でもない女性と比べ、妊娠糖尿病を発症する可能性が4.85倍も高かった。
 痩せている女性は、青年期に必要な栄養の不足や筋肉量が少ないことが血糖値を高めている可能性があるという。チームの曽根博仁・筑波大教授(内科)は「30代ぐらいまで痩せすぎの女性が多いのが日本の特徴。痩せていることが美しいとの風潮や意識を見直す必要がある」と話している。

ーーーーーー
はい、痩せている人ばかりです。ここに何度も書いてますが日本人は欧米人と違うと言うことです。