双方がHIV感染の夫婦に体外受精を実施へ

 夫と妻の双方がエイズウイルス(HIV)に感染した夫婦に対する国内初の体外受精が、来月にも東京都杉並区の荻窪病院で実施される。都内で28日開かれた厚生労働省研究班の公開班会議で、同病院の花房秀次副院長が明らかにした。

 昨年1月に同病院の倫理委員会が承認していたが、夫婦とも感染者の場合に医療が子どもを持つ手助けをすべきかについて「幅広い論議が必要だ」などの意見が、花房副院長が所属する研究班や、同省の研究評価委員会で出たため、シンポジウムなどで公開の議論を重ねてきた。この日の班会議で、今回の事例については問題ないとされた。

 夫婦はいずれも30代後半で、抗エイズ薬による治療はしていないが、感染から20年以上たっても発症しておらず、免疫状態は良好という。

 夫の精子からHIVを除去して妻の卵子と体外受精させることで、妻の新たなウイルスへの感染を防ぎ、母子感染の確率を0・5%以下にできるとしている。

大豆食品を毎日食べると精子の数が減少?

【ワシントンD.C. 7月24日 IANS】大豆食品を毎日食べ続けている男性は精子の数が少ない傾向がある?米ハーバード公衆衛生大学院(ボストン)のJorge Chavarro博士らがこのような調査結果を発表した。この傾向は肥満体の男性に顕著に表れるという。

 Chavarro博士らは、2000-2006年の間に不妊治療のため医療機関を訪れたことのある男性99人を対象に調査を実施。豆腐、豆乳、大豆を使った加工食品や栄養補助食品など大豆食品15品目について、過去3か月の摂取量と摂取頻度を調査した。

 調査の結果、Chavarro博士は大豆食品の摂取量に応じて男性らを4つのグループに分類。摂取量が最も多いグループの男性は、まったく食べないグループの男性と比べて精子の数が最大で4100万/ミリリットルも少なかったという。一般男性の場合、精子の数は平均8000万-1億2000万/ミリリットルとされている。

 Chavarro博士は調査結果について次のように説明する。「摂取量が最も多いグループの男性は、大豆食品を毎日半皿分ほど食べていました。豆乳1杯、あるいは豆腐か大豆バーガー1皿分を2日に1回摂取するといった程度です」。

 また調査対象となった99人のうち体重過多あるいは肥満と診断された72%の男性では、大豆食品の摂取量と精子数減少の関連性がより顕著に表れたという。

 大豆食品を摂取することで精子の数が減少する原因については今のところ不明。しかし大豆には、女性ホルモンのエストロゲンに似た働きをするイソフラボンと呼ばれる成分が多く含まれることが分かっている。またヒト以外の動物では、イソフラボンを大量に摂取することが不妊をもたらすとの研究結果も存在する。 Chavarro博士は、イソフラボンがホルモンの働きに何らかの影響を与えている可能性があると見ているという。

 今回の調査結果は英オックスフォード大学の学術誌「Human Reproduction」に掲載されている。

胎児の脳内時計リズム、母親の食事時間が影響

東北大学病院周産母子センターの太田英伸助教らの研究グループは、妊娠母体の食事スケジュールが胎児の脳内時計リズムに大きく影響することをラットの実験で突き止めた。睡眠などに影響を及ぼす脳内時計は、昼夜の光条件に反応してリズムを形成しているが、今回の研究により、母体が正常な光条件を体験していても、食事を摂るタイミングが不規則になると胎児の脳内時計パターンが変化してしまうことがわかった。

 生活中の哺乳(ほにゅう)類の脳内時計は、視床下部にある「視交叉上核」が中心的な役割を果たしており、視交叉上核は目から光情報を受け取ってリズムを形成している。実験では、2匹の妊娠ラットそれぞれに朝型・夜型の食事スケジュールを与え、昼夜の区別ある同一の光条件下で22日間管理した。その後、帝王切開で胎児を取り出し、母親と胎児の視交叉上核の活動のリズムを比較した。