受精卵発育に精子関与

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精子は卵子と受精する祭、遺伝情報のDNAだけでなく、たんぱく質の合成にかかわるRNAも一緒に卵子の中に送り込んでいることを米ミシガン州立ウェイン大などのチームが突き止め、英科学誌ネイチャーに発表した。

精子の機能はこれまで、卵子にDNAを渡す役割に特化されていると考えられてきたが、同チームは精子がRNAを通じ受精卵の正常な発育を助けている可能性があるとみている。
受精卵の発育過程や不妊症の原因解明に役立ちそうだ。
チームは人間の精子を使った試験管内の受精実験を通じ、精子が卵子に運んだと見られる計六種類のメッセンジャーRNA(mRNA)を特定した。mRNAは、設計図にあたるDNAの情報をコピーし、たんぱく質の合成に繫げる働きがある。
これらのmRNAが受精に際し具体的にどんな働きをしているのかは分かっていないが、チームは受精卵の遺伝子の働きを調節するなど、重要な役割を果たしているのははないかと指摘している。

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