植物性栄養素について

Phyto Nutrients 植物性栄養素について

植物性栄養素とは、植物から得られる栄養素のことです。例えば、
コケモモ果実の成分アントシアニンや朝鮮人参のサポニンのよ
うに、身体の機能維持に効果的に作用する植物特有の成分が、そ
れにあたります。 身体に有効に働きかける成分を持つ代表的な植物
を、植物性栄養素としてまとめました。

●アセロラ
●有効成分 ビタミンC
●作用
色素沈着防止 毛細血管強化 筋肉疲労回復 抗酸化作用

●来歴・性状
カリプ海沿岸で産生する果実。天然のビタミンC源として広汎に
用いられている。
利用部位 果実

●アルフアルフア
●有効成分 ビタミンA‐C‐B1・B2・B6‐D カルシウム
●作用
疲労回復 滋養強壮 便秘予防 美容効果 食欲増進

●来歴・性状
マメ科の多年生本草。ルーサンとも呼ばれる。

●オレンジ/レモンジュース・クリスタルズ

●有効成分  ビタミンC ビオフラボノイド

●作用  ビタミンCの吸収促進 酸化防止

●カラス麦
●有効成分  ビタミンB1・B2カルシウム 鉄 食物繊維

●作用
消化促進 肥満予防 整腸作用 脚気の予防
血中コレステロール値の正常化 便秘を防ぐ 大腸ガンの予防
●来歴・性状
l年生のイネ科の植物で、小麦・大麦畑の雑草から二次的に栽培さ
れた。オートミールが代表的な加工品。

●甘草
●有効成分  グリチルリチン フラボノイド プドウ糖

●作用
抗アレルギー作用 抗炎症作用 解毒・鎮痛作用

●来歴・性状
中央アジア・中国に分布する多年草の双子葉植物。名称は根が甘
いことに由来している。醤油、タバコなどの甘味料や染料、漢方薬
としても便われる。
●利用部位  根

●コケモモ果実
●有効成分  アンソシアニン(アントシアニン)フラボノイド

●作用  抗酸化作用 利尿作用 抗菌作用
●来歴・性状  ツツジ科の常緑小低木で国内各地の高山に自生している。
果実は多汁で甘酸っぱく、ジャムや砂糖漬けなどにされる。

●利用部位  果実

●コンニャク
●有効成分  グルコマンナン 食物繊維
●作用  利尿作用 のどの渇き 低カロリー食品
脂質・細菌の排泄を助ける 整腸作用 血中コレステロール値の正常化 肥満予防
便秘を防ぐ 大腸ガンの予防
●来歴・性状
コンニャクはサトイモ科の植物で東南アジア原産。日本では早く
から栽培されている。主成分はコンニャクマンナンとも呼ばれ、
アルカリにより凝固する性質を利用して食用コンニャクをつくる。

●利用部位  塊根

●ショウガ
●有効成分  精油(シンギベレン) ジンゲロール クルクミン

●作用
抗酸化作用 芳香性辛味健胃作用 食欲増進作用

●来歴・性状
世界の熱帯?温帯地域で栽培ざれている単子葉柚物で、肥太根茎
を形成する多年生草本。
●利用部位  根茎

●大豆繊維質
●有効成分  食物繊維
●作用  整腸作用 肥満予防 大腸ガンの予防
血中コレステロール値の正常化 便秘を防ぐ

●来歴・性状
大豆から取り出した繊維

●大豆油
●有効成分  リノール酸
●作用  血中コレステロールの低下 脂肪代謝改善効果

●来歴・性状
大豆から抽出または圧搾により得られる種子油

●ダルリン(ダリアの成分)
●有効成分  イヌリン クマリン フラボノイド配糖体

●作用  抗酸化作用 体液の補充 栄養補給

●来歴・性状
メキシコ原産のキク科の多年草。初夏から秋にかけて大型で白・
赤・黄などの豊富な色の花を咲かせる。

●朝鮮人参(オタネニンジン)
●有効成分  サポニン ビタミンB群
●作用  疲労回復・強壮・強心・健胃などの作用 血糖値の改善
インシュリン作用の増強 神経反射機能に効果

●来歴・性状
朝鮮半島?中国東北部原産で日本でも生産されている。双子葉の
多年草で根茎を処埋して、野参・紅参・白参などとして利用されて
いる。
●利用部位  根(甘・微苦)

●デンプン
●有効成分  ブドウ糖
●作用  人類の重要なエネルギー源
●来歴・性状
ブドウ糖の分子が多数結合した化合物

●トウガラシ
●有効成分  カプサイシン カロチノイド サポニン ビタミンA‐C

●作用  辛味性健胃作用 食欲増進 消化促進作用 皮膚刺激剤

●来歴・性状
ナス科の双子葉植物。多年生低木となる果実は、乾質液果で強い
辛味があり、食用に広く便用されている。青果用(甘味)のピーマ
ンもこの変種として知られている。
●利用部位  果実

●トマト
●有効成分  リコペン ビタミンA‐Bl‐B2・B6‐C ニコチン酸 ビタミンK

●作用
老化防止 脂肪代謝の促進 動脈硬化の抑制 抗酸化作用
毛細血管の強化
●来歴・性状
原産地は南アメリカのペルー・エクアドル

●ナツメヤシ
●有効成分  β一カロチン カロチノイド 食物繊維

●作用
抗酸化作用 整腸作用 血中コレステロール値の正常化
肥満予防 便秘を防ぐ 大腸ガンの予防
●来歴・性状
ヤシ科の常緑高木で原産地はペルシャ湾岸からアラビアー帯。
果実は3?7cmの長方形でナツメの実に似ている。

●利用部位  果実

●ニンニク
●有効成分  アリシン ビタミンB1・B2

●作用
食欲増進 血液循環の促進 強壮作用 抗菌作用
多量生食は胃の働きを弱める
●来歴・性状
ユリ化の単子葉植物で全株に強烈な臭気を有する多年生草本。
地下に大形の鱗茎を形成する。食用として料埋に用いられる。

●利用部位  鱗茎

パイナップル
●有効成分  ブロメライン クエン酸 ビタミンBl

●作用
タンパク質分解作用(酵素)
●来歴・性状
世界の熱帯・亜熱帯の全域で広く栽培されており、l00以上の品種
が知られている(日本でも沖縄で栽培されている)。
多年草で草丈は約1mになる。

パパイヤ
●有効成分  パパイン カロチノイド ビタミンA‐C

●作用  胃痛止め 止瀉作用 酵素として働き、タンパク質の消化・吸収を促す

●来歴・性状
熱帯を原産とする草本状の高い木で、葉はヤツデの葉に似ており、
一年中花が見られる。日本では小笠原・沖縄で栽培されている。果
実は橙黄か緑黄色、果肉は柔らかく、甘みと特有の香りがある。

●利用部位  果実

●ブドウ
●有効成分  アンソシアニン(アントシアニン)

●作用  抗酸化作用
●来歴・性状
ブドウ科のつる性落葉果実。西アジア原産のヨーロッパ種と北ア
メリカ種に大別される。

●ブドウの皮
●有効成分  アンソシアニン(アントシアニン)

●作用  抗酸化作用
●来歴・性状
ブドウ科のつる性落葉果実。西アジア原産のヨーロッパ種と北ア
メリカ種に大別される。

●ブドウの種
●有効成分  ロイコアンソシアニン(ロイコアントシアニン)

●作用
強刀な抗酸化作用 フリーラジカルの消去
●来歴・性状
ブドウ科のつる性落葉果実。西アジア原産のヨーロッパ種と北ア
メリカ種に大別される。

●ブリンドルベリー(ガルシニアカンボジア)

●有効成分  ヒドロキシクエン酸(HCA)
●作用
脂肪合成阻害 肥満予防 エネルギーの発生を助ける
食欲制御
●来歴・性状
インドの他、東南アジアに生育する高さ10数mの常緑樹で、オレ
ンジ位の大きさのカポチャに似た形の実をつける。果皮には10
?30%のHCAが含まれ、ダイエット食品として有名である。

●プルーン
●有効成分  ビタミンA‐B1・B2 ナイアシン カルシウム 鉄
食物繊維 フラボノイド
●作用
目の健康維持 貧血予防 疲労回復 便秘を防ぐ 整腸作用
皮膚のカサつき予防 血中コレステロール値の正常化
肥満予防 大腸ガンの予防
●来歴・性状
西洋スモモのこと。中国原産でバラ科の落葉高木の果実であるプ
ルーンはかなり古くから、果物として栽培されてきた。

●ブロッコリー
●有効成分  ビタミンA‐C β?カロチン スルフォラファン カリウム

●作用
利尿作用 低カロリー食品 抗酸化作用 発ガン抑制作用

●来歴・性状
アブラナ科のl.2年草で原産地は地中毎沿岸。キャベツの一種で
カリフラワーの原型。

成分について
●アリシン
ネギ・ニンニクなどに含まれる酵素。特有の香りがあり、ネギ類の
催涙性の原因となる。ビタミンB1との相乗作用でビタミンB1の
吸収を高める働きがある。

●アンソシアニン(アントシアニン)
果物・野菜に含まれる色素で、赤・青・黄など様々な色になる。
抗酸化作用があり、ビタミンC‐Eの働きを助ける。

●イヌリン
キク科の植物の根・塊茎に貯蔵多糖として含まれる。
加水分解されると果糖になり、強い甘味が出る。

●カプサイシン
トウガラシの果実に含まれる辛味成分。 唾液・胃液の分泌促進作用がある。

(Visited 19 times, 1 visits today)