岡山県は29日、妊娠や出産といった女性特有の体の悩みに幅広く応じる相談窓口「おかやま妊娠・出産サポートセンター」を岡山市北区鹿田町の岡山大病院に開いた。10月1日から業務を開始する。
県が同病院に委託し、同病院中央診療棟4階の県不妊専門相談センターに併設した。医師、看護師、助産師、社会福祉士ら約10人で構成するチームが対応。「持病があるが子どもがほしい」「流産が心配」など医療面の不安解消だけでなく、「出産費用がない」といった経済面の相談にも応じ、必要な場合は関係機関に引き継ぐ。
月〜水、金曜の午前9時〜正午に2人が常駐。面談は火曜以外に受け付ける。無料だが、予約が必要。電話(086―235―7899)とメール( ninshin@okayama-u.ac.jp )でも相談に乗る。
この日の開所式では、伯野春彦県保健福祉部長、同大大学院保健学研究科の片岡幹男研究科長らが「切れ目のない支援で、悩みを抱える人の支えとなるよう期待している」とあいさつし、看板の除幕をした。
所長を務める中塚幹也教授によると、近年、同大病院や県内の関連病院からの報告では、母子健康手帳を持たなかったり、健診回数が少ない妊婦が増加。飛び込み分娩(ぶんべん)、望まない妊娠なども目立つといい、中塚教授は「妊娠・出産に関する正しい知識の普及にも努めたい」と話した。
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