郡山市並木の産婦人科医院・乾(いぬい)マタニティクリニック(乾裕昭院長)と東京大の研究チームは人間の体外受精卵の生存・成長率を高めることに成功した。
30、31の両日、仙台市の仙台国際センターで開かれた日本受精着床学会で乾院長が発表した。
人間の受精卵での成果が得られたことで体外受精による妊娠の確率を高め、不妊治療の飛躍的な向上につながると世界的関心を集めている。
学会の発表を終え、乾院長は「全国の関係者から注目され、手応えを感じた。
医工連携を進め、安全安心の医療を提供していきたい」と語った。
チームは平成17年1月から、母胎に近い環境を再現するマイクロ培養装置を開発し、研究を続けてきた。
県が実施している「うつくしま次世代医療産業集積プロジェクト事業」の一つで、県産業振興センター技術支援部(通称テクノ・コム)の助成金を受けている。
東大医学部、同クリニックの倫理委員会、日本産婦人科学会の承認を得てマウスや人の受精卵の実験を行ってきた。
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