おたふくかぜが岡山県内で流行

 流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)が、岡山県内で流行している。県の定点調査では、今年に入っての累計患者数は3千人を突破。前年同期の1・7倍で、2009年と比べると実に4倍超となっている。県健康推進課によると「3、4年おきの当たり年」とみられ、大流行した02、06年以来。8月からは備中地域を中心に患者が多発しており、県が注意を呼び掛けている。

 県は、県内54の小児医療機関で毎週定点調査を実施。患者数は第46週(11月14〜20日)までに3025人に上った。患者は9歳未満がほとんど。3〜5月には倉敷、井原、備前市などで集団感染が起きて学年・学級閉鎖が相次いだ。8月からは備中保健所管内(井原、笠岡、総社、浅口市など4市3町)で「流行」の状態が続いている。

 第46週の調査結果を見ると患者63人。保健所別では備中が最多の26人だった。1施設当たりの平均患者数が3・71人となり、基準の3人を超えたため「流行」と判断された。

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