血中の総コレステロール値が低い人は死亡リスクが高いことが28日までに、浜崎智仁富山大教授、大櫛陽一東海大教授らの研究で分かった。特に男性の場合、総コレステロール値が高いほどリスクが低くなる傾向がみられた。
大櫛教授らの別の疫学調査では、「悪玉」とされるLDLコレステロールで同様の傾向がみられた。
4月から始まる特定健診では、LDLが一定値以上だと受診勧奨となるが、浜崎教授は「コレステロールを悪者にする説はもともと米国から来たもの。米国は心臓疾患や肥満が多く、体質が違う。不必要な人まで薬物治療の対象になる」と懸念している。
同教授らは、コレステロールと死亡率に関する国内の疫学調査を検索し、「5000人以上を5年以上追跡」などの条件で5本の文献に絞り込み、延べ約17万3500人分を「メタ分析」という手法で解析した。
投稿者: tao
バイアグラ使用で精子損傷 不妊の可能性
24日の英紙デーリー・テレグラフ(電子版)によると、男性の勃起不全治療薬、米ファイザー社のバイアグラを使用すると、精子の一部が損傷して不妊の原因になる可能性があることが英クイーンズ・ユニバーシティ・ベルファストのデイビッド・グレン博士の研究で分かった。
グレン博士の研究チームはバイアグラの薄い溶液につけた精子と普通の精子を比較。その結果、バイアグラ溶液の精子は活発に動くようになったが、精子核を覆う袋状のアクロソームが損傷していた。
精子が卵子を覆う透明帯に結合すると、アクロソームの膜が壊れ内部の酵素が放出され、精子が透明帯を通過できる。アクロソームが損傷すると、精子の透明帯通過率が下がり、不妊の原因になりかねないという。
バイアグラを投与したマウスの受精率も通常より40%も低かった。
グレン博士は同紙に「バイアグラを長期使用すると不妊の原因になる可能性がある。不妊治療中のカップルが使用するのも事態を悪くしかねない」と話している。
代理出産、原則禁止に
不妊の夫婦が妻以外の女性に子どもを出産してもらう代理出産の是非を検討していた日本学術会議「生殖補助医療の在り方検討委員会」(委員長・鴨下重彦東京大名誉教授)は30日の会合で、代理出産を法律で原則禁止し、営利目的での実施は依頼者を含めて処罰すべきだとする報告書案の内容に大筋で合意した。
一方で、代理出産の是非を判断する科学的データは不十分だとして、国の厳重な監視の下で試行的に実施する臨床研究の道も「考慮されてよい」と道を残した。
3月までに最終報告書を発表し、政府と与野党は法整備を求められることになるが、国会議員の間でも賛否をめぐり意見が分かれており、曲折が予想される。
報告書案は、代理出産によって代理母となる女性が被る身体的・精神的負担や、生まれてくる子どもの心に与える影響などの問題点を重視。法律によって禁止すべきだと結論づけた。