はり治療にお墨つき
(ワシントン共同)
米国立衛生研究所(NlH)は東洋医学のはりが歯の痛 みやがんの化学療法後の吐き気などの治療に効果があると専門 委員会が結論付けたと発表した。
西洋医学の側から見るはり治療の効果についてはこれまでも日
本でもがん患者の痛みの緩和などに効果があるとする報告が
出ている。だが今回の発表は世界的に権威ある医療機関が欧
米で関心が高まっているはり治療にお墨付きを与えたもの
で今後いっそうの利用が図られそうだ。 12人の専門家で構成される委員会によるとはりによる直接
の治療効果が明確に認められたのは抗がん剤投与の副作用に
よる苦しい吐き気やつわり、歯の治療による痛みの治療。
委員会はまた西洋医学と組み合わせることにより脳卒中の リハピリ治療や頭痛 生理痛 腰痛などのほかぜんそくなど多 くの症状にも効果を発揮する可能性があるとしたがこれらの
調査は十分でなく今後の研究が必要だと指摘した。
米食品医薬品局(FDA)によると米国では概に900万 ?1200万人がはり治療を受けるなど人気が高まっている
委員会のデーピット・ラムゼー委員長は「これまでの西洋医学
に東洋医学の手法を組み合わせてよりよい治療方法を生み出す
第一歩になる」と強調している 。
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