ビタミンについて

Vitaminについて

ビタミンとは、身体の維持と機能の調整のために、欠くことのできない有機物です。
その必要量は微量ですが、ほとんどが人間の体内では合成できないものなので、
食物または栄養補助食品などから摂取しなければなりません。
ビタミンは現在約30種類あり、その性質から、脂溶性ビタミン(ビタミンA‐D‐E‐K)と
水溶性ピタミン(ビタミンCとビタミンB群:ビタミンB1・B2・B6・B12・B15・パントテン酸・ビオチン・イノシ
トール・コリン・葉酸・PABAなど)の2つに分類されています。
脂溶性は脂肪に溶けて体内で機能し、水溶性は水に溶けて働きます。
人問の身体に不可欠なビタミンの中から、特に重要なものについて、個々の働きを見ていきましょう。

アスコルビン酸(水溶性)
ビタミンCの別名

●柑橘系ビオフラボノイド(水溶性)

●働き
風邪に対する抵抗力をつける ビタミンCの吸収を助ける
毛細血管を強くする 結合組織・血管壁を強くする
●消耗する要困
喫煙 疲労 ストレス やけど 高熱 不安 抗生物質
水分の摂り遇ぎ
●欠乏症状
貧血 頭痛 虫歯 毛細血管の破裂 肩こり 潰瘍 壊血病
副腎機能障害 歯茎の出血 感染症に対する抵抗力滅退
●相乗効果のある栄養素
ビタミンC
●多く含む食べ物
柑橘類 アンズ サクランボ そば粉

●コレカルシフ工口一ル(脂溶性)
●ビタミンD3の別名

●シアノコバラミン(水溶性)
●ビタミンB12の別名

●藻類カロチン(脂溶性)

●チアミン硝酸塩(水溶性)
●ビタミンB1の別名

●天然β一カロチン(脂溶性)

●ナイアシン(水溶性)
●働き
発育促進 消化器系の機能促進 性ホルモンの合成
神経組織の維持 血液循環を高める
コレステロール値を下げる
●消耗する要因
肉体疲労 外傷 アルコール中毒 避妊ビル 抗生物質
成長期の発育 コーヒー・トウモロコシの摂取
●欠乏症状
頭痛 不眠 食欲滅退 皮膚障害 神経障害 吐き気
消化不良 口臭 抑うつ症 筋力の低下
●相乗効果のある栄養素
ビタミンB群(特にBl‐B2)ビタミンC 亜鉛
●多く含む食べもの
小麦胚芽 レバー 腎臓 ビール酵母 魚類 卵 ピーナッツ
赤身の肉

●ナイアシンアミド(水溶性)
●ナイアシンの食品中に含まれる化学的な形態

パントテン酸(水溶性)
●働き
発育促進 免疫力の強化 糖質の代謝促進
ホルモンバランスの維持 ビタミンの有効利用
皮膚と神経を正常に保つ 血糖値を正常に保つ
●消耗する要因
ストレス 睡眠薬 アルコール・コーヒーの摂取
●欠乏症状
脱毛 下痢 低血糖症 胃腸障害 副腎機能低下 腎臓障害
抑うつ症 若年老化
●相乗効果のある栄養素
ビタミンB群(特にB6.B12.ビオチン葉酸) ビタミンC 亜鉛
●多く含む食べもの
小麦胚芽 レバー 腎臓 肉類 牛乳ビール酵母
濃緑色葉野菜

●パントテン酸d?ca・パントテン酸ca(水溶性)
●パントテン酸の別名

●ビオチン(水溶性)
●働き
発育促進 糖質の代謝促進 ビタミンB群の利用 肝臓で脂質を合成

●消耗する要因
避妊ピル 睡眠薬 アルコール・コーヒー・生の卵白の摂取

●欠乏症状
脱毛 不眠 乾燥肌 湿疹 胃腸障害 神経系統障害
体刀の衰え
● 相乗効果のある栄養素
ビタミンB群(特にB12・葉酸・パントテン酸)ビタミンC亜鉛

●多く含む食べもの
玄米 小麦胚芽 レバー 腎臓 ビール酵母 木の実 卵黄

●ビタミンA(脂溶性)
●働き
発育促進 抗ガン作用 薄暗い場所での視力を保つ
度膚や粘膜を健康に保つ 泌尿器・呼吸器の感染症に対する抵抗力を高める

●消耗する要困
喫煙 大気汚染 アルコール・コーヒーの摂取 鉄の過剰摂取
ビタミンDの欠乏
●欠乏症状 夜盲症 発育の遅れ 皮膚の角質化 骨・歯の発育不良
粘膜障害 ドライアイ 感染に対する抵抗力滅退
●相乗効果のある栄養素
ビタミンB群 ビタミンC‐D‐E カルシウム リン 亜鉛

●多く含む食べもの
レバー ニンジン ホウレンソウ サツマイモ 干しアンズ
カボチャ 卵 バター チーズ ウナギ

●ビタミンB1(水溶性)
●働き
血液生成 成長促進 神経機能調節 糖質代謝の促進 食欲の
調整 学習能力の向上 脚気の予防と治療 消化吸収の促進

●消耗する要因
ストレス 高熱 アルコール・コーヒーの摂取 砂糖の過剰摂取
避妊ピル 甲殻類の過剰摂取 抗生物質
●欠乏症状
便秘 脚気 倦怠 胃腸障害 心臓肥大 血圧異常 神経障害
筋力の低下
●相乗効果のある栄養素
ビタミンB群(特にB2・ナイアシン・葉酸)ビタミンC‐E
亜鉛
●多く含む食べもの
レバー 豚肉 ピーナッツ 牛乳 大豆 強化米 ビール酵母

●ビタミンB2(水溶性)
● 働き
成長促進 赤血球の形成 免疫力の強化 視力の保護
タンパク質の代謝促進 皮膚の健康を保つ 消化管を正常に保つ

●消耗する要因
喫煙 砂糖の遇剰摂取 避妊ビル 筋肉疲労
アルコール・コーヒーの摂取
●欠乏症状
発育不良 スタミナ不足 消化障害 抜け毛 白内障 口唇炎
口角炎 角膜炎
●相乗効果のある栄養素
ビタミンB群(特にB6・ナイアシン)ビタミンC 亜鉛

●多く含む食べもの
レバー 腎臓 魚類 卵 牛乳 チーズ 木の実

●ビタミンB6(水溶性)
●働き
脂肪・タンパク質の吸収を助ける免疫力の強化
ナトリウム・カリウムのミネラルバランスを保つ
コレステロール値を正常に保つ 血液中・組織中のマグネシウム値を一定に保つ

●消耗する要因
喫煙 アルコール 避妊ビル 睡眠薬 老化 放射線
心臓発作 タンパク質の遇剰摂取
●欠乏症状
ニキビ 貧血 関節炎 精神不安定 めまい 抜け毛
学習障害 体力の低下 幼児のひきつけ
●相乗効果のある栄養素
ビタミンB群(特にB1・B2・パントテン酸)マグネシウム
カリウム ナトリウム 亜鉛 リノール酸
●多く含む食べもの
レバー 腎臓 マグロ サケ マス サバ きな粉
牛乳 ビール酵母

●ビタミンB12(水溶性)
●働き
食欲促進 タンパク質・脂肪・糖質の代謝を助ける 血球の形成
精神の安定 細胞の寿命を長くする 神経組織の働きを正常に保つ

●消耗する要因
喫煙 アルコール・コーヒーの摂取 睡眠薬 老化
鉄・カルシウム・ビタミンB6の摂取不足
●欠乏症状
月経困難 言語障害 歩行障害 神経質になる
精神分裂症の徴候
●相乗効果のある栄養素
ビタミンB群(特にB6・コリン・葉酸・イノシトール)ビタミンC
カルシウム カリウム ナトリウム 亜鉛
●多く含む食べもの
レバー 腎臓 赤身の肉 魚類 チーズ 牛乳

ビタミンC(水溶性)
●働き
成長促進 食欲の調整 赤血球の形成 心臓の保護
カルシウム・鉄の吸収促進 血管を正常に保つ
骨・歯の形成を助ける フリーラジカルの消去作用
感染症に対する抵抗力を高める
●消耗する要因
喫煙 疲労 ストレス やけど 高熱 不安 水分の過剰摂取
抗生物質
●欠乏症状
貧血 頭痛 虫歯 毛細血管の破裂 肩こり 潰瘍 壊血病
副腎機能障害 歯茎の出血 感染症に対する抵抗力が弱まる

●相乗効果のある栄養索
すべてのビタミンとミネラル(特にカルシウム・マグネシウム)

●多く含む食べもの
キャベツ ピーマン トマト ジャガイモ サツマイモ
ブロッコリー カリフラワー グレープフルーツ レモン
キウイ

●ビタミンD(脂溶性)
●働き
カルシウムやリンの吸収促進 歯・骨の形成 皮膚呼吸の促進
心臓・内臓・神経の働きを正常に保つ
●消耗する要因
大気汚染 妊娠・授乳中 タンパク質の摂取不足
日光にあたらない
●欠乏症状
便秘 虫歯 不眠 近視 歩行困難 骨粗鬆症 骨の軟化
筋力の低下
●相乗効果のある栄養素
ビタミンA‐C コリン カルシウム
●多く含む食べもの
マグロ イワシ サケ ニシン 魚の肝油 牛乳 乳製品

●備考 ビタミンDには植物中に含まれるD2(エルゴカルシフェロール)
と動物性食品中にあって皮膚などの合成に関与するD3(コレカ
ルシフェロール)とがある。

●ビタミンE(脂溶性)
●働き
抗酸化作用 貧血の防止 血中コレステロールの滅少
肺の保護 妊娠中毒症の防止 心臓へ血液を送る
老化を遅らせる 男牲の性能力を保つ
●消耗する要因
大気汚染 塩素・鉄の過剰摂取 避妊ピル 酸敗油脂

●欠乏症状 胃腸病 不妊症 インポテンツ 流産 手足のしぴれ
運動能力の低下 筋力の低下 髪が傷み抜けやすくなる

●相乗効果のある栄養素 ビタミンB群(特にB1・イノシトール)ビタミンA‐C‐D
マグネシウム セレン
●多く含む食べもの アーモンド 小麦胚芽 レバー ブロッコリー 芽キャベツ
ホウレンソウ 卵 植物油

●ピリドキシン塩酸塩(水溶性)
●ビタミンB6の別名

●β??カロチン(脂溶性)
●働き
活性酸素消去とフリーラジカル消去作用 ビタミンA参照

●消耗する要因 ビタミンA参照
●欠乏症状 ビタミンA参照
●相乗効果のある栄養素 ビタミンA参照
●多く含む食べもの
ニンジン ホウレンソウ サツマイモ カポチャ 千しアンズ
藻類
●備考
β?カロチンは体内でビタミンAに変化するため、プロビタミン
Aともいう。特に藻類から摂取されたβ?カロチンは藻類カロチ
ン、天然β?カロチンなどと呼ばれ、その効果は合成β?カロチ
ンの10倍であるといわれている。

●ミックストコフェロール(脂溶性)
●ビタミンEの別名

●葉酸(水溶性)
●働き
タンパク質の代謝促進 赤血球の形成 細胞の再生
食欲・発育促進を助ける 肝臓の働きを助ける

●消耗する要因
喫煙 ストレス 避妊ビル アルコール・コーヒーの摂取

●欠乏症状
貧血 消化不良 白髪 精神障害 発育不良 舌の炎症

●相乗効果のある栄養素
ビタミンB群(特にB12・ビオチン・パントテン酸)ビタミンC
PABA(パラアミノ安息香酸)亜鉛
●多く含む食べもの
小麦胚芽 小麦ふすま レバー ビール酵母 大豆

●リボフラビン(水溶性)
●ビタミンB2の別名

●イノシトール(水溶性)
●働き
脳細胞の栄養補助 髪の健康維持 肝臓・腎臓・心臓の保護
レシチンの合成 骨髄・目・腸の細胞の成長と維持
脂肪の代謝を助ける 血中コレステロールを滅少させる

●消耗する要因
避妊ピル 睡眠薬 コーヒー・アルコールの摂取

●欠乏症状
便秘 脱毛 血中コレステロール値を高める 湿疹 目の異常

●相乗効果のある栄養素
ビタミンB(特に葉酸)ビタミンC 亜鉛
●多く含む食べもの
小麦胚芽 レバー 卵黄 キャベツ グレープフルーツ
ビーナッツ ビール酵母 干しブドウ

●コリン(水溶性)
●働き
脂肪の有効利用 肝臓・腎蔵・神経組織を正常に保つ
胆石を防ぐ 記憶力を高める
●消耗する要因
避妊ピル 睡眠薬 アルコール・コーヒーの摂取
砂糖の遇剰摂取
●欠乏症状
発育障害 高血庄 心臓障害 肝臓障害 肝臓の脂肪蓄積
出血性の潰瘍 動脈硬化
●相乗効果のある栄養素
ビタミンA ビタミンB群(特にB12、葉酸、イノシトール)
亜鉛 リノール酸
●多く含む食べもの
小麦胚芽 緑黄色野菜 レバー 卵黄 ビール酵母

●PABA(水溶性)
●パラアミノ安息香酸の略名

●パラアミノ安息香酸(水溶性)
●働き
パントテン酸の吸収促進 葉酸の合成を助ける
タンパク質の体内利用を促す 紫外線から身体を守る

●消耗する要因
アルコールの摂取 ホルモン剤
●欠乏症状
湿疹 白髪 日焼けしやすい 肌が乾燥してシワが出るようになる

●相乗効果のある栄養素
ビタミンB群 多く含む食べ物 ビール酵母 レバー 精製していない穀類 小麦胚芽
小麦ふすま

●パンガミン酸(ビタミンB15・水溶性)

●働き
疲労回復 タンパク質・脂肪・糖質の代謝促進
環境汚染物質からの保護 細胞組織を活性化する
内分泌腺・神経組織を正常に保つ 血中コレステロール値を下げる 免疫機能を高める

●消耗する要因
避妊ピル 睡眠薬 アルコール・コーヒーの摂取

●欠乏症状
心臓病 細胞の代謝障害 内分泌腺・神経の障害

●相乗効果のある栄美素
ビタミンB群 ビタミンC‐E 亜鉛
●多く含む食べ物
玄米 ビール酵母 ゴマ カポチャの種 精製していない穀類

●ビタミンK(脂溶性)
●働き
内出血の防止 乳児の頭蓋内出血の防止 出血時の血液凝固を促す

●消耗する要因
大気汚染 X線 放射線
●欠乏症状
下痢 大腸炎 血が固まりにくい 生埋時の出血が多い

●相乗効果のある栄養素
カルシウム 多く含む食べ物 緑黄色野菜 卵黄 藻類 魚の肝油 ヨーグルト アルファルファ

●リノール酸(脂溶性)
●働き
動脈硬化の予防 皮膚と髪の健康維持 カルシウムの吸収促進
脂肪の代謝促進
●消耗する要因
熱 高脂肪食(特に肉類)の遇剰摂取
●欠乏症状
皮膚炎 成長不良 髪の毛のトラブル(フケ)

●相乗効果のある栄養素
ビタミンE コリン
●多く含む食べ物
大豆油 小麦胚芽 紅花油 ピーナッツ クルミ アーモンド
アボカド

(Visited 10 times, 1 visits today)

ビタミンについて” への1件のフィードバック

現在コメントは受け付けていません。