妊婦感染のリンゴ病

頬や体が赤くなり、風邪のような症状が出ることもある伝染性紅斑(リンゴ病)に妊娠中にかかり、胎児に感染した女性が2011年に69人確認され、うち約7割の49人が流産、死産していたことが厚生労働省研究班の全国調査で5日、分かった。 続きを読む

リンゴ病、全国で増加 妊婦は特にご用心

「リンゴ病」と呼ばれる感染症「伝染性紅斑」の患者が全国で増え、1月からの累計は2000年以降では07年に次いで多いことが国立感染症研究所のまとめで4日、分かった。

 4〜6年周期で流行しており、専門家は「今年は流行する可能性がある」と指摘している。

 せきやくしゃみのほか接触によって感染し、感染自体を防ぐことは難しい。患者は子どもが多いが、妊婦が感染すると、胎児の組織などに液体がたまる「胎児水腫」や流産の恐れもある。同研究所は「保育園や幼稚園、小学校で流行している場合は、妊婦は施設に立ち入らないようにするなど、注意が必要だ」と呼び掛けている。

 最新となる2月14?20日の集計では、全国約3千の小児科から報告された患者は1596人で、1機関当たり0・51人。都道府県別では福岡の1・65人が最多で、宮崎1・56人、石川1・21人、宮城1・12人の順。31都府県で前週より増えた。

 1月からの累計は、4?5歳が32・9%、6?7歳が25・9%、2?3歳が17・0%。

 例年は夏ごろがピークで、多い年では1週間に1機関当たりの患者が1人を超えることもある。