オクラと男性不妊

オクラは食物繊維、ビタミン、ミネラルを豊富に含み、栄養価が高い。抗ガン作用、美容、疲労回復、健康維持に効果的とされている。100グラムあたりに含まれる栄養素は、1日に必要な摂取栄養量のうち20%を占めるといわれる。
しかしながら、産業研究所(ナイジェリア・ラゴス)のOchuko Erikainure博士は、男性に対して、オクラが男性の生殖機能を低下させ、不妊を引き起こす要因になると注意を促す。
オクラはアフリカなど熱帯地方が原産であり、暑さや乾燥に強い。一方、ワタには有毒な色素「ゴシポール(炭素、酸素水素のみからなる有機化合物)」が含まれる。ゴシポールは油溶性の天然ポリフェノール(酸化防止剤)であり、精子におけるエネルギー代謝や精子生産に必要とされる酵素を阻止する作用がある。
Erikainure博士は、ゴシポールにより、男性の精子生産や精子形成は抑制され、精子数の減少、生殖機能の低下を引き起こし、男性不妊の要因に成り得ると説明する。オクラの殺精子作用を利用して、男性避妊具として用いる地域もあるという。

http://dailypost.ng/2017/07/30/how-okro-affects-sex-causes-infertility-expert/

黄砂で男性不妊

YOMIURI ONLINEの小堀善友先生の記事によると、

アンドロロジー学会にて、オスの生殖機能に黄砂が影響するとの報告がありました。大分県立看護科学大学の吉田成一先生の講演です。
吉田先生によると、黄砂をマウスに吸引させることにより、精巣が萎縮し、精子を作る機能が低下しました。黄砂についていた微生物をマウスの気管内に投与しても、精子の数や運動が低下しました。ホルモンにも影響を与えることも分かったというのです。
興味深かったのは、すでに妊娠している雌のマウスに黄砂を投与すると、その子どものオスの胎仔数(赤ちゃんの数)が減ったことでした。また、その子どもの精巣重量は小さく、造精機能が低くなることがわかったのです(生殖器の発達遅延)。
今や話題のPM2.5なのですが、生殖能力にまで影響を与える可能性があるとのこと。注意が必要ですね。

気象庁黄砂情報

日本アンドロロジー学会では、精子形成、性分化から男性更年期障害、勃起障害、前立腺がんまでさまざまな発表、シンポジウム、講演があり、丸2日間、朝から晩まで熱心な議論がされております。