ミネラルについて

Mineral
ミネラルとは、骨・歯などの身体組織の構成成分として不可欠な
無機物です。また、ミネラルは、体内にイオンとして存在し、血液
や細胞内外のバランスを維持する他、酵素の成分として、糖質・タ
ンパク質の代謝に深く関与しています。 現在、知られているものには、ナトリウム・カリウム・カルシウム・
マグネシウム・リン・鉄・銅・亜鉛・クロム・コバルト・セレン・ヨウ
素・マンガン・塩素・イオウ・フッ素・モリブデン・バナジウム・ケイ
素・ニッケル・ゲルマニウムなどがあります。
代表的なミネラル(実際に体内や食品中で存在して
いる塩化カリウムなどのミネラルの化合物も含む)について、そ
の個々の働きを説明していきましょう。

●塩化カリウム
●カリウム参照

●カリウム
●働き
神経・筋肉を正常に保つ 発育促進 体液中のミネラルバランス維待
腎臓の働きを助ける 筋肉組織を柔軟にする
●消耗する要因
ストレス 下痢 利尿剤 緩下剤 発汗 アルコール・コーヒーの摂取 塩・砂糖の過剰摂取

●欠乏症状
ニキビ 便秘 不眠 神経障害 乾燥肌 体力の衰え
筋力の低下・麻痺 喉の渇き むくみ
●相乗効果のある栄養素
ビタミンB6 ナトリウム マグネシウム
●多く含む食べもの
米 魚類 濃緑色葉野菜 ジャガイモ 大根 柑橘類 リンゴ
バナナ 大豆

●カルシウム
●働き
疲労回復 凝血作用 歯・骨の形成 ホルモンバランスを保つ
精神状態の安定 ミネラル・ビタミンの代謝を助ける 心臓の働きを正常に保つ

●消耗する要因
老化 発育期 妊娠 更年期 遇度のストレス 運動不足
動物性脂肪の過剰摂取
●欠乏症状
発育不良 不眠 骨の形成不良 骨粗鬆症 神経過敏
関節の痛み 動悸 手足のしびれ
●相乗効果のある栄養素
ビタミンA‐C‐D‐E 鉄 マグネシウム

●多く含む食べもの
牛乳 乳製品 藻類 豆類 木の実 小松菜
ウナギ ワカサギなどの小魚

●クエン酸カリウム
●カリウム参照

●クロム
●働き
糖質の代謝促進 インシュリンの効果を高める

●消耗する要因
砂糖の過剰摂取 大気汚染
●欠乏症状
低血糖症 糖尿病 動脈硬化 ブドウ糖の代謝異常 高血圧

●相乗効果のある栄養素
ビタミンB群 多く含む食べもの ビール酵母 小麦胚芽 卵 牛肉
アサリ ハマグリ 牡蠣 赤トウガラシ
ジャガイモ

珪素
●働き
発青促進 結合組織・骨の構成成分となる
●消耗する要因
不明
●欠乏症状
地球上に最も多く存在するミネラルであり、不足することはほと
んど考えられない
●相乗効果のある栄養素
ビタミンC‐D カルシウム
●多く含む食べもの
精製していない穀類

●セレン
●働き
水銀・カドミウムの有害な作用からの保護 フリーラジカルの消去 炎症を抑える 免疫力の強化

●消耗する要因
老化 精液の生産 欠乏症状 発育不良 動脈硬化 老化 幼児の突然死

●相乗効果のある栄養素
ビタミンC‐E 多く含む食べもの 魚介類 タマネギ ニンニク ブロッコリー ビール酵母
バター 小麦胚芽

●炭酸カルシウム

●鉄
●働き
骨の正常な形成 酵素の活性化 酵素の構成成分となる
ヘモグロビンと赤血球の形成を助ける
●消耗する要因
リン・亜鉛の過剰摂取 コーヒーの摂取 塩酸の不足
食物繊維の過剰摂取
●欠乏症状
貧血 体力低下 呼吸困難 度膚の炎症 頭痛 肩こり 不眠
冷え性 耳鳴り 疲れやすい
●相乗効果のある栄養素
ビタミンB12・C 葉酸 カルシウム
●多く含む食べもの レバー ひじき 貝類 木の実 藻類 豆類

ナトリウム
●働き
筋肉と神経の機能を正常に保つ 体内の水分を調整
唾液などの消化液の生成 呼吸における二酸化炭素の排出を助ける
血中pH値を保つ 血中ミネラルを正常に保つ

●消耗する要因
塩素・カリウムの欠乏 発汗 嘔吐 下痢 利尿剤

●欠乏症状
食欲滅退 筋肉の萎縮 嘔吐 体重の減退 精神不安定
めまい
●相乗効果のある栄養素
ビタミンD マグネシウム カリウム
●多く含む食べもの
塩 魚介類 ベーコン 味噌 佃煮 潰物

●乳酸鉄

●亜鉛
●働き
アルコールの分解を促進 やけど・傷の治癒 生殖器の成長発達
 タンパク質の代謝促進  精神分裂症の治療 ビタミンB1と糖質の利用を高める

●消耗する要因
アルコールの摂取 極度の発汗
●欠乏症状
発育不良 疲労 味覚障害 不妊症 性的発育の遅れ
傷の回復に時問がかかる 敏捷性に欠ける
●相乗効果のある栄養素
ビタミンA‐C カルシウム 銅 リン マグネシウム

●多く含む食べもの
ゴマ ひじき こんぷ 牛レバー 牛肉 小麦胚芽 卵黄
牛乳 ビール酵母 生牡蛎 カボチャの種

●マグネシウム
●働き
カルシウムとビタミンCの代謝促進 筋肉と神経の機能を正常に保つ 骨・歯の強化
血中pH値を一定に保つ
●消耗する要因
下痢 タンパク質の過剰摂取 高血中コレステロール 利尿剤
アルコールの過剰摂取
●欠乏症状
神経過敏 不安感 無気力混乱 筋肉のけいれん 脳・身体の疲労
筋肉,神経系の障害と精神行動異常が現れる

●相乗効果のある栄養素
ビタミンB6・C‐D カルシウム
●多く含む食べもの
緑黄色野菜 藻類 アーモンド 玄米 納豆 トウモロコシ
バナナ 大豆 インゲン ゴボウ

●硫酸マグネシウム

●リン酸カルシウム

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